Willis&Geiger 25SS / UTILITY SHIRTS

Willis&Geiger / UTILITY SHIRT
COLOR / TAN
SIZE / 38 , 40 , 42
PRICE / ¥99,000- (inc tax)
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僕コムラも入社してまる4年、Archのスタッフになって5年目に突入しました。
たくさんのお客さま、取引先さまにいろいろなことを教えていただいております!!
いつもありがとうございます!!
おそらくお客さんのときから数えると7年ぐらいArchに通っていると思うのですが、
着々と僕のワードローブも精鋭が集まってきておりまして、
“着方を考えさせられる洋服”、”自分のワードローブに全くない新鮮な洋服”、”これをきて〇〇したい洋服”などなど
この洋服をワードローブに入れることで今までにない洋服体験ができる洋服を新しくワードローブに入れるようにしております。
なによりほかのヒトとカブりたくない、という気持ちもあるのですが、、笑
今回ご紹介するシャツジャケットもまさしくそんな気持ちをビリビリ感じた洋服なのです。
もちろんこちらのシャツジャケット、購入させていただきました。

1902年創業のWillis&Geiger(ウィリスアンドガイガー)。
1930年代ごろ、アメリカの富裕層の間で流行したアフリカ旅行”サファリ”にいち早く目をつけ、数々のサファリウェアーの製作していたのは、このブログをご覧のみなさまもご存知の方は多いと思います。
普段からお仕立てのドレスウェアーを着ていた当時の富裕層のおめがねに叶い、
意味のあるデザインや機能的なディテールを兼ね備え、アメリカ国内最高水準の縫製レベルで製作されるWillis&Geigerのアウトドアウェアー。
60年代以前はAbercrombie&Fitchなどの依頼を受け製作しており、
60年代以降より自社のファクトリーの名を冠し、Willis&Geigerのタグをつけたウェアーを発売、以前より続けていたブランドからのOEMは続けていて、80年代ごろ同ブランドの黄金期をむかえます。

昔も今も変わらず、”MADE IN U.S.A.”にのみ許されたえんじ色の通称“赤タグ”。
日本でも80年代当時、Willis&Geigerのブティックが日本橋や銀座に存在していたらしく、その”赤タグ”の魅力に強く惹きつけられていた方々も多かったそう。
このUTILITY SHIRTSもその”赤タグ”が配されたスペシャルモデル。
このUTILITY SHIRTSは、アメリカンアウトドアブランド、H社の依頼を受け製作されたもの。
ヴィンテージではそのH社のタグがついたものしかなく、Willis&Geigerの”赤タグ”がつくのは今回限りのディテールです。
およそ1世紀以上歴史のあるWillis&Geigerにおいて、
かつてWillis&Geigerが手がけた素晴らしいディテールと縫製にて製作されたものを
Willis&Geigerの名前で現代に生産する。
海を隔てたアメリカにてこれを実現するために、相当な過程をへて実現できているのだと思います。
それこそがWillis&Geigerという一大ブランドの完全復刻、ではなく完全伝承なのだと。


使われている生地は、薄手でドライタッチ、軽量なコットンポプリン。
Willis&Geigerならではの340 BUSH POPLINよりもライトな生地を使い、およそシャツと同オンス程度のもの。
最初こそハリはあるものの、ワンウォッシュにてハリも取れ、ミリタリーシャツのようなタッチに様変わりします。
洗い込むごとにコットン100%生地特有に毛羽立ちやアタリ・スレ、色合いの変化なども期待できそうです。

<左 : 新品 右 : コムラ私物>
そしてなによりこのシャツの最大の特徴ともいうべき、7つのポケット。
そう、こここそが僕コムラが購入するに至った最大の根拠なんです。
「このポケットはどう使おうか」、このポケットがあるから、「どうコーディネートしようか」、
エポーレットもついているし、シャツジャケットのように着てOK??、
フロントのボタンは8つもあるし、「ボタンの開き方でこなし方も変わるな」、などなど
1着の洋服から生まれるクエスチョンが多すぎて、洋服好きの琴線がビンビンに刺激させられたのでした。。
こんな洋服出会いたくてもなかなか出会うことができない、「こう着たい!!」「ああ着たい!!」なんてイメージは一切湧かない、
これはぜひ自分で着て、いろいろ試したくなる、そんな気持ちです。

7つのポケットには全てポケットマチがつき、立体的にポケットが膨らむようになっています。
厚みのあるもの、財布、スマートフォン、サングラス、ワイヤレスイヤホン、ペットボトル、、、
なんとこれら全て、同時に、ポケットに収まります。
もちろん全て入れてしまうとシャツがくちゃくちゃ、荷物の重さに負けて前下がりになってしまいますので全て詰めませんが、ちょっとした小物ならすぐに収納できます。
ふとした時にサングラスを外したり、改札を通るときSUICAを出し入れしたり、
お店でもらったレシートを収納したり、とっさに両手を開けたいときにペットボトルをしまったり。
自転車に乗るときはカバンいらずで、カゴなしの自転車に乗っている僕にとってはあればあるほどうれしいポケット。
現代生活におけるざまざまなシーンで、この7つのマルチポケットは機能します。
この過剰ともいえる、ポケットの上にポケットがつけられたマルチポケットの機能性を考えるのが楽しくてたまりません。
ここまでハードに使うことができるのも、ハイクオリティで製作されるWillis&Geigerだからこそ。
意味のあるデザインと機能的なディテールが兼ね備えられているからこそ、なのだと思います。




シャツジャケットのように羽織ったり、シャツのようにインナーとして着たり。
袖を通し、コーディネートする度に新しい発見のあるUTILITY SHIRTS。
このシャツが発売された当初は、アウトドアフィールドにおける利便性の高い、
「このシャツさえあれば、ハンティング、トレッキング、ガイド、フィッシング、全て対応できる利便性が高いシャツです!!」ときっとアドバタイズされていたのでしょうが、
数十年後、完全伝承されたこのシャツを着ている僕は、街中でのユーティリティを考える。
もちろん僕は、フライフィッシングでのフィールドテストも行いたいと思います。
Arch 東京店 小村