WOOL RICH “503 HUNTING COAT “
いよいよ今週末に開催されるWOOLRICH AUTHENTIC COLLECTION SPECIAL EVEVT。
本日は、イベントの核となる世界50着限定の“503 HUNTING COAT”のご紹介を致します。
まず最初にお伝えしておきたい事として、今回のプロダクトは、180年以上続くアメリカ最古のアウトドアブランド”WOOL RICH”の根源である、WOOL MATERIALの製品を、素材やパーツの生産背景、ディテールに拘り現代に蘇らせる。WOOL RICH JAPANそして草野氏が取り組んだ、”文化の継承”と言える企画で御座います。
私達(ARCH)も自信を持って、一生物としてご提案させて頂きたいアイテムです。
先ずはその“503 HUNTING COAT”の歴史からご紹介致します。
ウールリッチ社を代表するハンティングコート、品番503はウールリッチ社の資料では1900年頃より1989年まで細かいディテール変更を繰り返しながら生産されました。90年代の資料が無い為断定は出来ませんが、 約90年間に渡り生産され続けました。
リーバイス社の501は約130年間、今でも作り続けられているので及びませんが、503Hunting coatも間違い なくアメリカの衣料を代表するプロダクトだと思います。
ハンティングの際の衣服の擦れる音の少なさ、保温性や吸湿発散性などウールならではの特性はそのままに、藪や風を通さない強靭な表面加工を施し、快適で実用的なフィット感と最高の質感を堅持します。
また、上質なピュアウールを使用し、目を詰まらせる特殊な縮絨加工により撥水性を高めていました。
カラーはハ ンターが選ぶ最も人気のあるレッド×ブラックのハンティング チェックで、仕立ては街着として最高のメンズスーツに匹敵し、もちろん縫製はより強固なものでした。スマートなスタイルで、保温性、保護性、耐久性に優れた信頼性の高い製品として愛用され続けていた“503 HUNTING COAT”
当時はペンシルバニア タキシード(ワーキングウェアの上下)というキャッチフレーズの元、多くのハンター に愛用されていましたが、近年では一部のヴィンテージフリークのみが知るアイテムです。
今回はその品番503を幾つかの年代のアーカイブを分解し、解析しながら日本製で復刻しました。
COLOR / RED×BLACK BUFFALO CHECK
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【Point .1】
世界3大毛織産地である尾州で完全復刻した30oz WOOLハンティングチェックは、シャットル織機で糸の膨らみは残しながら、織機の力強さによって高密度で重厚な仕上がりに。
【Point .2】
退色前のオリジナルカラーで染色したコットンフランネルの裏地や、筒状に編み上げたWOOLニットのハンドゲイターは、数回に渡り試作を繰り返し完成。
【Point .3】
オリジナルのシェイプを参考に再現した半透明半艶のポリエステル(アーカイブはベークライトの可能性も有り)ボタンを作成。
【Point .4】
オリジナルを忠実に再現した鉄素材(通常はアル ミ)の刻印入りドットボタンも金型から作成。
【Point .5】
退色前のオリジナルカラーで糸染めし、1950年代 のアーカイブの織ネームをコットンレーヨンで再現。
【Point .6】
当時の大量生産に見られる均一では無いプリントを再現する為にひとつひとつ手作業でスタンプした品番、サイズネーム。
【Point .7】
ハンドウォーマーポケットは、袋布を使用しない前身頃に貫通しただけのものでしたが、裏地で使用するコットンフランネルを袋布として取り付けています。
【Point .8】
サイズスペックは、当時のアーカイブをほぼ忠実に再現していますが、唯一袖丈のみ約1インチ長く設定しています。これは、アーカイブによく見られる袖丈の短さを解消する為です。
【Point .9】
世界限定50着を記念して、数回に渡る試作を繰り 返しオリジナルの専用ボックスを作製しました。
※只今作成中。商品納期時にお渡し。
エイジングを楽しみながら「末永く愛用品と付き合う」スタンスを我々は提案していきます。
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今回の503 Hunting coatをほぼ忠実に再現したことにより、現代のハイテクとは異なる、当時と同様かそれ以上のマテリアルが、各社の熱意と多大なご協力によって作られています。
また、Point7,8の変更点に関しては、ディレクションを務めた草野氏ならではの拘り。伝統あるアイテムを現代にアップデートする事で、更に今回のプロダクトに価値が生まれます。
イベント期間は、当時のアーカイブ品もご用意していますので、生地の滑らかさや、柄、ディテールを比較してご覧頂ければと思います。
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あとはARCHとして、”503 HUNTING COAT”をどの様に解釈して、コーディネートに落とし込むか。
先ずは、直球にハンティングコートらしく、ツイードやデニム、コーデュロイと言ったラギットなアイテムとコーディネート。
古過ぎず、新し過ぎない、モダンクラシックなワークスタイルを楽しみたいです。
当時のペンシルバニア タキシードに憧れを抱いたフランス人ならばをオフホワイトのタートルネックに、バスクベレーを合わせて上品に着こなしていたのではないか、、、
そんな妄想をしてしまいます、、、笑
個人的に、赤や黒はどこかフレンチ?パリ?な雰囲気を感じるので、ARCHらしいコンチネンタルなコーディネートも非常おすすめです。
そして、スウェットフーディーや軍パンと合わせた、90年代らしいアメリカンカジュアルなスタイルも良いですね。
このくらい肩の力を抜いたコーディネートこそ、大人の方にして頂きたい究極のベーシックスタイルです。
WOOLRICH AUTHENTIC COLLECTION SPECIAL EVEVT atARCH TOKYO 7/2(sat), 3(sun)
失われつつある、アメリカで育まれた伝統あるアイテム達、、、
今回のプロダクトはまさに “文化の継承”と言えるでしょう。
草野氏、WOOLRICH JAPANのご厚意に預かりARCH TOKYOにて開催させて頂きます。
時代や流行りに囚われない、普遍的なアイテム、そしてスタイルを提案する私達(ARCH)にとって、非常に感慨深い、意義のあるイベントです。
イベント期間は草野氏にも店頭に立って頂きます。
それでは皆様のご来店お待ち致しております。
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イベント前日の7/1(金)20:30~頃からインスタライブを行いますので是非そちらもご覧頂ければ幸いです。
※商品代金の50% を頂きましてオーダーという形で承ります。数に限りがございます為、オーダーが上限に達した時点で受付終了となります。
ご不明点等々ございましたら、お気軽にご連絡を頂ければと思います。
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ARCH TOKYO 町田