503 HUNTING COAT

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アメリカ最古のアウトドアブランドと言われているWoolrich。

1830年創業の歴史を誇るWoolrichは、創業者のジョン・リッチがアメリカ・ペンシルベニア州プラム・ランにて毛織工場を建設したのが始まりです。

アメリカを代表するブランドでありながら、現代では既に本社機能はアメリカになく、自社の毛織工場は閉鎖。

この十数年間は、本来のアメリカウール製品ブランドとしてではなく、ダウンジャケットとして認知されていたと思います。

Woolrich Authentic Collectionのデザイナーを務める草野氏は、今後のWoolrich社にとって根幹になる部分、礎になるような物を作り上げようとして考えたのが今回ご紹介する503 HUNTING COATです。

Woolrich社を代表するハンティングコート、品番503はWoolrich社の資料では1900年頃より1989年まで細かいディテール変更を繰り返しながら生産されました。90年代の資料が無いため断定はできませんが、約90年間に渡り生産され続けました。

リーバイス社の501は約130年間、いまでも作り続けられているので及びませんが、503HUNTING COATも間違いなくアメリカ衣料を代表するプロダクトだと思います。

ハンティングの際の衣服の擦れる音の少なさ、保温性や吸湿発散性などウールならではの特性はそのままに、藪や風を通さない強靭な表面加工を施し、快適で実用的なフィット感と最高の質感を堅持します。

また、上質なピュアウールを使用し、目を詰まらせる特殊な縮絨加工により撥水性にも富んでいます。

カラーはハンターが選ぶ最も人気のあるRED×BLACKのハンティングチェックで、仕立ては街着として最高のメンズスーツに匹敵し、もちろん縫製は強固なものでした。

スマートなスタイルで、保温性、保護性、耐久性に優れた信頼性の高い製品として長年愛されていた503 HUNTING COAT。

当時はペンシルバニアタキシードというキャッチフレーズの元、多くのハンターに愛用されていましたが、近年では一部のヴィンテージフリークのみが知るアイテムです。

今回はその品番503をいくつかの年代のアーカイブを分解し、解析しながら日本製で復刻リリースしました。

【Point .1】
世界三大毛織産地である尾州で完全復刻した30oz Woolハンティングチェックは、シャットル織機で糸の膨らみは残しながら、織機の力強さによって高密度で重圧に仕上がっています。

【Point .2】
退色前のオリジナルカラーで染色したコットンフランネルの裏地や筒状に編み上げたWoolニットのハンドゲイターは、数回にわたり試作を繰り返し完成しました。

【Point .3】
オリジナルのシェイプを参考に再現した半透明半艶のポリエステル(アーカイブはベークライトの可能性も有り)ボタンを作成しました。

【Point .4】
オリジナルを忠実に再現した鉄素材(通常アルミ)の刻印入りドットボタンも金型から作成しました。

【Point .5】
退色前のオリジナルカラーで糸染めし、1950年代のアーカイブの織ネームをコットンレーヨンで再現しました。

【Point .6】
ハンドウォーマーポケットは、袋布を使用しない前身頃に貫通しただけのものでしたが、裏地で使用するコットンフランネルを袋布として取り付けています。

【Point .7】
サイズスペックは、当時のアーカイブをほぼ忠実に再現していますが、唯一袖丈のみ約1インチ長く設定しています。これは、アーカイブによく見られる袖丈の短さを解消するためです。

【Point .8】
品番、サイズネームは当時の大量生産に見られる均一では無いプリントを再現するためにひとつひとつ手作業でスタンプしています。

【Point .9】
世界限定50着を記念して、数回に渡る試作を繰り返しオリジナルの専用ボックスを作製しました。

生地、ネーム、パーツ全てに拘り、沢山の方々のご協力があってこそ、完成することが出来た503 HUNTING COAT。
ただ忠実に再現しただけではなく、現代に合うように草野氏が随所アレンジを加えています。

主張の強いRED×BLACKのチェックをどうArchらしくコンチネンタルな雰囲気に昇華できるか・・・。

コーディネートを考えるだけでワクワクする一着です。(勿論、スタッフ分は残らないと思いますが・・・笑)

503 HUNTING COAT
COLOR / RED × BLACK
SIZE / 38 , 40 , 42
PRICE / ¥165,000 in tax

”Woolrich Authentic Collection Special Event”
2022.6.18(sat) – 6.19 (sun)
Arch Sapporo

Archとして古き良き洋服を現代のスタイルへ昇華する、それをお客様に提案し共感し楽しんで頂くことこそが、”Archの原点”であり、弊社にてWoolrichのイベントを行う意義であると考えております。

明日イベント当日は、Woolrich Authentic Collection デザイナー草野氏も店頭に立って頂きます。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

※商品代金の50% を頂きましてオーダーという形で承ります。
ご不明点等々ございましたら、お気軽にご連絡を頂ければと思います。

Arch 松本