70年代の映画から紐解く
ベトナム戦争後、1960年代後半から1970年代に生まれたアメリカ映画は、名作と呼ばれる作品が数多く存在します。
ファッションやカルチャーを学ぶ為にも、この年代の映画は何度も見返してきました。
ディアハンターや、タクシードライバー、セルピコ、JAWSなど…戦後間もないアメリカの時代背景が色濃く映し出されています。
特に、この年代にアメリカ軍に支給されていたミリタリーアイテムを、劇中で着こなす姿には惚れ惚れするのです。
今年の春夏に、KENNETH FIELDに別注で制作した”Coast Guard Jacket”。
このジャケットは、映画・JAWS2にて、ロイ・シャイダーが着ていたミリタリージャケットに着目して制作しました。
サメに襲われるシーンに目を奪われがちですが笑
実は最後の最後で興味深いシーンが一つ。
半袖のSWEAT SHIRTに、ショートパンツ、Coast Guard Jacketを見に纏っているのですが、終盤でそのジャケットを女性に着せてしまいます。
SWEAT SHIRT一枚でラストを迎えるのかと思いきや、Coast Guardの代わりに、M-65 JACKETを着ていたのです。
KENNETH FIELDの草野氏に、最後まで注意深く映画を見た方が良いと教えて頂き、その意味が理解出来ました。
映画を見終わり、このストーリーを洋服を通して伝えたいと考え始めます。
春夏は”Coast Guard Jacket”、秋冬はラストのシーンで着ていた名作ミリタリージャケットを、ARCHのスペシャルで制作出来ないかと…
70年代の好きな映画全てに共通しているのが、M-65 JCAKET…
アメリカントラッド、IVY、ヒッピーなど、様々な文化やカルチャーが混在した70年代。
当時を象徴するミリタリージャケットを、KENNETH FIELDとARCHのフィルターを通して表現出来ないか….
続く
ARCH 宅見