Paraboot / CHAMBORD
冬の到来=Paraboot(パラブーツ)の出番。
なにも秋冬にしか履くことができないor履かないわけではないのですが、
気温の低下とともに服の素材も変わり、洋服自体のボリュームも変わると、
ゴム底でいて、程よくボリュームもあるParabootを選ぶ回数が自ずと増えるわけです。
キャスケット+Barbourのワックスドジャケット+フランス軍のM47+ParabootのCHAMBORD(シャンボード)という僕たちArchの普遍的なスタイルの一つ。
特にNoirのカラーはArchがParabootを取り扱い始めたときから変わらず仕入れているモデル。
やはりいつの時代もブラックのレザーシューズは、靴というジャンルにおける登竜門ですから。
質実剛健というにふさわしいParabootのCHAMBORD
「フランスの宝石」と表現される油分をたっぷり含んだリスレザーと
シューズメーカーとしては珍しい自社で生産したラバーソール、
耐久性と耐水性に優れたノルヴェイジャンウェルト製法で作られるParabootの靴は、
現在でも変わらずフランス国内の工場で製作され続けています。
CHAMBORDに使われているリスレザーは、耐久性と防水性に優れた油分たっぷりのレザーです。
入荷直後だったり、しばらく履かない状態が続くと、
革の中の油分が表出してきて白っぽくなることもありますが、これは”革が生きている”という何よりの証。
このリスレザーは本州の梅雨時期はもちろんなのですが、北海道の雪道に真価を発揮します。
雪道に埋まって革が濡れている状態が続いても、ふやけない。
波打つような白っぽいシミも出ることなくタフに履くことができるのが、ポイントです。
シューケアに関してもそれほど神経質になる必要はありません。
この革は少々雑に使ったほうが、革の風合いの変化を楽しむことができるかと。
CHAMBORDに採用されている自社生産のラバーソール、パラテックスソールは、
天然ゴムを主な素材にしているので、悪路でのスリップやクッション性にも優れています。
ぜひ店頭にいらしたら、ソールを触ってみてください。
黒色の重厚な見た目に反した柔らかい弾力に驚くはずです。
また寒くなっても固くならない=靴の返りが悪くならない、のが個人的に去年一年間、札幌でParabootを履いた感想です。
どうしても気温が下がるとゴム底は固くなってしまうのが印象としてありますが、
冬の寒さが厳しいフランスの自社工場で製作されたラバーソールは、気温の低下でもなんのその、といった感じです。
今年は積雪が遅いですが、積もってくると「持っていてよかった」と安堵の気持ちが強くなるParaboot。
フォーマルからインフォーマルまで幅広く僕たちの足を支える一足になってくれるはずです。
まずはサイズ計測をしにArch本店まで。
どうやら看板モデルであるCHAMBORDもなかなか製作が難しくなってきているそうだと、小耳に挟みました、、、
ぜひ店頭にてお待ちしております。
Arch 小村