フレンチアメリカンなバックパック
1980年代、パリの学生達では、ある流行がありました。
1980年代といえば、所謂セレクトショップと呼ばれるお店がフランスで続々と登場していく時代。
【エミスフェール】、【MARCEL LASSANCE 】、【オールドイングランド】など、今は無き数々の名店がフランスで新しい洋服の文化を築いていきました。
アメリカ物やイギリスの物など、フランス的解釈で表現したスタイルは当時の洋服業界に衝撃をもたらしました。
後に日本へも流れつき”フレンチアイビー”と呼ばれ、当時の人々を魅了してきたと思います。
そんな時代、パリの学生達の間では、あるブランドのバックパックを肩からかけるスタイルが流行したそうです。
そのデザイナーは、2年間のアメリカ留学を経て、そのバックパックを発表します。
基本のデザインはアメリカンアウトドアですが、良い意味でチープなミニマルを極めたデザインと美しい発色で、唯一無二の存在感を放っていた某ブランドのバックパック。
この所謂「フランスから見たアメリカ」なスタイル、僕らは勝手に”フレンチアメリカン”と呼んでいますが、Archで最も意識しているテーマであり、憧れているスタイルでもあります。
余談ですが、もともとテキスタイルデザイナーであったMARCEL LASSANCE氏は、このブランドの色出しも行なっていたとか・・・。
今回はそんなフレンチアメリカンなスタイルをテーマに、現在ANATOMICA PARISを始め、多数のフランスのセレクトショップでも展開しているバッグブランド【AMIACALVA】に別注の依頼をしました。
あの頃のフランスに憧れて・・・。
詳細はまた後日。
Arch 松本