French American by Paraboot

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18年前のオープン当初から、提案させて頂いてるフランスのワークブーツ”Paraboot”。

アメリカ、ヨーロッパヴィンテージを買い付けていた中で、新品の洋服は、
“Paraboot”と”ANATOMICA”の2つだけでした。

ARCHのスタイル には欠かせないワークブーツである”Paraboot”

今回別注依頼する上で、大切にしたのが原点である18年前の姿です。

アメリカとヨーロッパの古着が混在する店内…その中に佇むワークブーツと、ANATOMICAの洋服。

自分達が提案したい本当に良いと思える物だけをセレクトしたコンセプトは、昔から今でも変わっていません。

フランス軍のM-47やLEVI’SにParaboot、インナーには、バスクシャツやアメリカ製のスウェットやT-シャツに、ANATOMICAのジャケットを羽織る。

アメリカ物を着ているのに何故かコンチネンタル的なスタイルに映る。

それがARCHのスタイルの一部だと思っています。

18年の歴史の原点ともいえるスタイル を、今回のParabootの別注に凝縮しました。

フランス靴である”Paraboot”を、アメリカらしい無骨な素材で仕上げる。
カラーは、フレンチらしい色味で…

この漠然とした妄想に、先ず頭に浮かんだのがアメリカの老舗タンナーメーカー【HORWEEN】です。

ALDENで広く知られる極上の”CHROMEXCEL LEATHER”にフォーカスしました。

そのレザーを、フランスに持ち込み、僕らが理想とするParabootの一足に落とし込む事に。

Parabootが生まれたフランスに実際に足を運ぶと、リアルにParabootを履いている人が多く、その殆どが”AVIGNON”のモデルを履いていたんです。


フランスのジャケパンスタイル の一つとして、ジャケット にタートルネック、ジーンズに、足下はU-TIPのシューズを履くのがフレンチスタイルだそう…そういった背景もあり、この”AVIGNON”が支持されているのかもしれません。

アメリカに強い憧れを抱くパリジャンが、自分の為にU-TIPのレザーシューズを作るとしたら、どんな素材を選ぶのか?

そんな妄想をしながら、辿り着いたのがアメリカ【HORWEEN】社が持つ”CHROMEXECEL LEATHERの”ネイビー”カラーです。

U-TIPのネイビーカラーのレザーシューズ…一見フランスらしい一足ですが、素材はアメリカらしいオイルレザー。

ARCHのスタイル の一部である、アメリカとフランス。

両方のスタイル を落とし込んだ渾身の一足に仕上がったと思っています。

詳細は、次回のブログにてご紹介します。

ARCH 宅見