最近、スリーピングシャツをよく見かけるような気がします。
もともと軍用の寝巻きとして使われていた洋服をファッションの一部に取り入れる…

違和感を覚えるところですが、ジーンズも元を辿れば作業着の一つ。
私(柳田)がArchに入社して洋服についてあれこれ勉強していると、ヴィンテージに限らず流行り廃りのないものというのは、名作と呼ばれるアイテムが多く、愛されるもアイテムそれぞれに理由が存在します。

夏のミリタリーシャツとして外せない、スリーピングシャツ。
今回は、A VONTADE 22SSにて入荷してきたSLEEPING SHIRTSをご紹介させて頂きます。

某国のスリーピングシャツをベースにデザインされたA VONTADEのSLEEPING SHIRTSは、経糸にコットン緯糸にリネンを打ち込んだシャンブレー地で、涼しげな一枚です。

ヴィンテージの夏用スリーピングシャツではVネックになっているものが多く、敬遠される方も多いですが、A VONTADEのスリーピングシャツはクルーネック仕様。

背にはインボックスプリーツが施されており、特有の寝間着感が払拭されています。
その他にも前身頃と後ろ身頃の形がそれぞれ異なるなど、さり気ない拘りが随所に見受けられ、シンプル故にA VONTADEの作り込みをより感じることができます。

ヴィンテージのものはボックスシルエットですが、こちらはややAラインに広がるシルエット。

よりファッショナブルな１着へと昇華されており、生地感も相まって、１枚で着用した際も様になります。

BDシャツにジーンズは定番の合わせではありますが、シャツの形が変わってもその安定感は健在です。

革靴やスニーカーも相性抜群ですが、これからの暑い時期にはエスパドリーユやレペット、サンダルなど季節感のある履き物を軽快に合わせたくなります。

シンプルなシャツ故に、他にも軍パンやチノパンなどのベーシックなパンツから、柄パンなどのアバンギャルドなアイテムまで幅広く楽しめそうです。

夏も目前なので、ショーツに合わせたスタイリングをしてみました。
着丈も長めなのでタックインする際にもストレスフリーでショーツスタイルをお楽しみ頂けます。

デニムショーツやファティーグショーツなどの無骨なアイテムにも違和感なく馴染みそうです。

着飾らない素朴なデザインだからこそあらゆるスタイルに順応してくれます。
着ていく度にシワ感や使用感が増してヴィンテージのような雰囲気が出ていくのも楽しみの一つであります。

「カッコ良く、寝間着を着る。」
今だからこそできる、新しいサマースタイルを是非試して頂きたいです。

Arch STELLAR PLACE 柳田