ANATOMICA / POCKET TEE
昨年に引き続きご好評のANATOMICA定番のPOCKET TEE。
ANATOMICA定番のポケットTシャツは細部に到るまでこだわり抜かれたアイテムでこれからの季節に一枚で着たくなるTシャツです。
今回はそんなANATOMICA定番のPOCKET TEEについてや、Tシャツの起源について個人的に気になっていたというのもあり、少しこのブログで触れてみたいと思います。
CHAMPIONやHANES、GOODWEARなど名だたるカットソーブランドたち。
Tシャツといえばアメリカ。
引きずられるようにずっとそう感じていましたが、一説によるとその発祥は19世紀のヨーロッパと言われていたようです。
第一次世界大戦中、アメリカ海軍で支給されていた制服はウール素材で出来ており、分厚く夏の暑さには堪え難いものだったようです。
一方ヨーロッパ兵の制服はコットン素材の肌着を着用していた為、暑い夏も快適に過ごしていました。
これを真似てアメリカ兵が作ったコットンシャツがTシャツの原型と言われています。
1950年頃Tシャツが大衆に認知され始めたとはいえ、当時の欧米ではTシャツは労働者のユニフォームという認識が強く、肌を露出する事はマナー違反だとされていました。
そこで当時Tシャツを下着として販売していたメーカーがもっと普及させたいと考え、進駐軍の兵隊が着ていた胸ポケットのついたシャツをみて、「ポケットTシャツならばアウターとして売れる」と考えた結果ポケットTシャツが誕生しました。
更に1955年頃、俳優のジェームス・ディーンがとある劇中に、Tシャツに5ポケットジーンズというワーカースタイルで役を演じました。
それまでの映画は富裕層の人間にフォーカスを当てたものが多く、当時のブルーワーカーたちにスポットが当たるということは非常に斬新で、潔く着飾り過ぎないスタイルは瞬く間に大衆へと広がっていきます。
それが現代に至るまでTシャツがアメリカンカジュアルのスタイルとして確固たる地位を築く礎となりました。
ちなみにジェームス・ディーンは役外でもこのスタイルを貫いており、彼がファッションアイコンと称される所以でもあります。
今となっては当たり前に着用されているTシャツですが起源を知ると、Tシャツ一枚ですら着こなしの拘りになるはずです。
ANATOMICAのPOCKET TEEは、サイドシームがなく着用時の着心地に対してストレスを感じさせない丸胴のボディになっているという点は他ではあまり見受けることがなく、ANATOMICAの気心を感じさせられるディテールとなっています。
個人的に、特に白Tは透けたり汚れが目立つ事が懸念点として考えているところですが、12番単糸という太めの糸で織り込まれたヘビーオンス生地なので透ける事は無く、汚れた際にもしっかり洗えるのは白Tのヘビーユーザーとしては嬉しい限りです。
毎年紹介しているアイテムなので、聞き飽きている方もいらっしゃるかも知れませんが、やはりそこに尽きるのです…(笑)
間も無く本格的な夏を迎えるにあたり、Tシャツを買い足そうと考えている方や、今年こそは良質な1着をお求めの方は是非一度お試しください。
数多のファションスタイルがある現代において、着飾れないシンプルなTシャツを在りし日のジェームス・ディーンの様に着こなし、格好良く夏を迎えたいです。
Arch STELLAR PLACE 柳田