S.E.H KELLY FIELD COAT

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生地はもとより、ボタンなどのパーツ、縫製まで一貫して “Made in British Isle”に徹底的にこだわり、サヴィルロウで得た経験をデイリーウェアに落とし込んで製作される S.E.H KELLY(エスイーエイチケリー)の洋服。

今日は、先日ご紹介した POPOVER に続いて、今シーズン一押しのアウターをご紹介いたします。

FIELD COAT
Color FOREST GREEN
Size M, L
Price ¥184,800(inc tax)

英国のクラシックなフィールド(ハンティング)クロージングを彷彿とさせるミドルレングスコート。

元来の古典的なイメージをしっかり残しながらも、洗練されたモダンなデザインが S.E.H KELLY らしい 1着です。

きれいにカットされた曲線が印象的なラウンドカラーは、寝せても立てても着用できるデザイン。

フロントは6つのプレススタッズで留める仕様となっており、表には見えない工夫がされています。

収納力があり、デザインのアクセントにもなっているマチ付きの大ぶりなフラシポケットは、S.E.H KELLY のアウターで多用されるお得意のディテール。

そしてポケットフラップの下には、昔ながらのサンドキャスト製法を用いて手作業で仕上げられた真鍮バックル付きのウエストベルトが通ります。

ポケットフラップをベルトループの代わりにすることによって、着こなしや好みでベルトを取ってしまっても、ベルトループが無いので違和感がありません。

「誰もがベルトを好むわけではないから」というデザイナーの細やかな配慮を感じるディテールです(あくまでベルトは付けたままがおススメですが…笑)。

背面には、腕の可動域を広げるシューティングショルダー(アクションバック)と呼ばれるプリーツや、動きやすいサイドベンツなど、昔からハンティングクロージングに用いられてきたクラシック且つ機能的なディテールが。

また、言葉では説明しづらいので実際に店頭で試着していただきたいですが、アームホールのカマ底を浅くすることで腕を上げやすくしていたり、前に振った袖付けなど、テーラーリングに見られる技術を随所に感じることができます。

そして、S.E.H KELLY の大きな魅力の一つと言えるのが “Made in British Isle” にこだわった生地だと思います。

こちらはコットン生地のスペシャリストとして知られる北アイルランドのミルで織られた13ozの”SEIL-CLOTH”(帆布)を使用。

高密度に織られたコットンキャンバスは撥水性に優れており、着込むほどに素晴らしい風合いの変化も期待できます。

Knit… John Smedley
Vest… TRUJILLIO’S
Bottoms… MOJITO
Shoes… astorflex

Shirts… INDIVIDUALIZED SHIRTS
Shoes… Sanders
Bag… Billingham

フェアアイルやシェットランドのセーターと合わせた英国的な着こなしは勿論ハマりますし、あえてアメリカ物をミックスした着こなしも個人的におススメです。

タッタソールのシャツにウールタイを締めて足元はレザーシューズ、手にはカメラバッグを持って、カントリージェントルマンを気取った着こなしも良いですね。

S.E.H KELLY のみならず、英国ブランドの洋服はシンプルで飾り気がなく、どこか「堅さ」のある物が多いので、とっつきにくい印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、その質実剛健さが英国服の魅力であり、その分着込めば着込むほどに体に馴染んでいく感覚を味わえますし、どう着こなすかを考える楽しみがあります。

そんな英国服の中でも S.E.H KELLY は、サヴィルロウの伝統とモダンな感覚を絶妙に融合させた唯一無二な服作りをしている素晴らしいブランドだと思います。

そして、このコートには Tricker’s のカントリーシューズなんて合わせたら最高ですね。

こちらは、来月に「別注&イベント」を企画しておりますので、ぜひご期待ください!!

ARCH 市電通り 川上