S.E.H KELLY Donkey Jacket
様々な洋服がある中でも、「ワークウェア」は、ARCHには欠かす事が出来ない存在です。
アメリカといえば、ジーンズ、フランスだとモールスキンジャケット…
イギリスを代表する労働着は?と聞かれたら何を思い浮かべますか。
パッとすぐに頭に浮かぶのは、市電通りでもお馴染みのスタンドカラーのワークジャケットでしょうか。
聞き覚えがない方もいらっしゃるかもしれませんが、ワーカーには勿論、多くのカルチャーに愛された”ドンキージャケット”と呼ばれる労働着が存在するのです。
“ドンキージャケット”とは1960年代に普及したイギリスのワークウェア。
重たいものを担いだりしても破けやほつれが起こりづらいように、肩周りや腕の一部をPVC(合皮)などで覆い、寒い場所で着用できるようにその他はウールメルトンを用いたジャケットです。
ドンキージャケットは様々カルチャーに紐付き、その代表が1950年代の後半から1960年代半ばにかけてロンドンで興ったモッズ。
モッズといえば、U.S.ArmyのM-51のイメージが強いですが、スクーター乗る時にスーツが汚れなければいいので、着丈が短く動きやすいドンキージャケットも最適だったのだと思います。
そしてモッズから派生したスキンズと呼ばれる人々も好んで着るようになりました。
スキンズは労働階級者を主として構成された集団だったため、それを象徴するような服を着ていたのです。
ドンキージャケットはその当時のイギリスの経済を表しており、経済状況によって質が変わっていたとも言われています。
それほどまでに、国に根付きブリティッシュワークウェアのアイコンとも言ってもいいドンキージャケットをS.E.H KELLYのフィルターに通したら…
切り替えになったジャケット上部の生地は、北アイルランドで生まれたセイルクロスの肉厚なコットンキャンバス。
セイルクロスとは、ヨットの帆布の事を差し、それくらいに頑丈である事がわかります。
高密度に織られた生地は、撥水、防風にも優れており、多少の雨、雪ではもろともしません。
重厚でありながらもどこかシルキーな生地には、心を鷲掴みにされてしまいます…。
胸から下部、袖の重厚なウールは、イングランドのウェスト・ヨークシャーのファクトリーで丁寧に織られたメルトンです。
そのファクトリーは、創業200年以上の歴史を持つ英国の老舗工場で染色、糸の混合や、織りまで一貫して自社の工場で生産を今でも続けています。
シェットランドシープの糸で織られた目が詰まった生地はとても丈夫で、保温性も高い。
ダウンジャケット程は、勿論暖かくはありませんが…
私的天然素材のみで作ったダウンジャケットという認識で着ています。
それほどに暖かく、昨年購入し、1番着ていたアウターはこのドンキージャケットでした。
北海道の厳しい寒さでも問題なく着て頂けますよ。
大きく迫力のあるホーン(角)ボタンは、英国最後のホーンボタン工場で切断、成形、研磨し完成します。
イギリスメイドを徹底して貫き、生地やボタンなどのパーツ全てがイギリス製です。
本来、ドンキージャケットは、肩と身頃を繋ぐ肩線が見える作りがほとんどです。
ですがこのジャケットは、ホールカットスリーブと呼ばれる上から生地を被せるような作りの為、表面上から、肩の縫い目が見えません。
すっきりとして見えるという見た目の良さもありますが、縫い目からの雨や雪の侵入を防ぎ、強度も考慮されています。
セイルコットンとの相性は抜群で、まさに理に適った作りなのです。
また、フラップポケットですと、手を入れずらいという方も多いと思いますが、ポケット横にハンドポケットが別で付いているのも嬉しいポイント。
S.E.H KELLYが大事にしているのは、デイリーウェアとしての快適さと機能性。
着る人に、着心地のよさと安らぎを感じさせるのを一番重要に考えています。
モッズやスキンズで流行した、カーディガンやタートルネックといったニットウェア、ジーンズやトラウザーズ、デザートブーツなどを合わせて当時の気分を味わってみてはいいかがでしょうか。
最近の休日には、スウェットパーカーやチマヨベストを着て過ごす事も多く、今だからこそ出来る新しい自由なミックススタイルも楽しんで頂きたいです。
昨今では、よりハイテクノロジーな洋服がある中で、それでもクラシックなドンキージャケットが愛され、製作される理由は、多くのカルチャーに根深く関わり、時代を象徴するアイテムだからではないでしょうか。
様々な背景がある部分にも勿論惹かれますが、洋服自体が放つオーラも別格です。
実際に触れて、袖を通し、実感してみてください。
ARCH 市電通り 荒
S.E.H KELLY
Donkey Jacket
Color Black
Size M, L
Price ¥173,800(inc tax)
【商品ページはこちら】
・オーダースーツについて
・フランネルとツイード
・生地紹介
・オーダーシャツについて
※オーダーをご希望の方は、下記お電話番号かメールアドレス、LINEまたは、instagramのDMにてご希望の日時をご連絡下さい。
※ご予約なしでもオーダー頂けますが、状況によってはお待ち頂く場合がございます。予めご了承下さいませ。
TEL 011-233-3027
E-MAIL shidendori@archstyle.tv
LINE @857rachi
instagram arch_shidendori