NORTH WORKS / HAND SHAPE HEISHI BEADS NECKLACE by Calvin Lovato

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(左) NORTH WORKS / HAND SHAPE HEISHI BEADS NECKLACE by Calvin Lovato
COLOR / BROWN
SIZE / 約67cm
PRICE / ¥79,200- (inc tax)

(右) NORTH WORKS / HAND SHAPE HEISHI BEADS NECKLACE by Calvin Lovato
COLOR / WHITE
SIZE / 約70.5cm
PRICE / ¥77,000- (inc tax)

Arch Tokyoにて展開しているNORTH WORKS(ノースワークス)。
NORTH WORKSの柱の一つであるビーズネックレスは、僕コムラも昨年初めて購入し、日々愛用しています。

僕コムラ自身、ビーズネックレスというアクセサリーが縁遠かったのもあり、そのルーツや成り立ちについてよく知りませんでした。
ぜひ、自分が日頃から身につけているビーズネックレスについて、NORTH WORKS 太田氏からお伺いしてみることに。

ビーズの歴史はとても古く、一説では、9世紀ごろや10世紀ごろから存在するともいわれています。
こちらに関しては諸説ありますので一概にはいうことはできませんが、それにしても今から約1000年前も昔のハナシ。
僕らが馴染みある洋服であまり語られることのないスケールなので、いまいちピンとこないかもしれませんが、それだけ歴史あるもの、ということです。

ビーズのもとを辿っていくと行き着くのが貝殻(シェル)を原料としたビーズ。
貨幣の先祖ともいわれるシェルを加工し、装飾品としてはもちろんのこと、
貝殻が豊富に採れる沿岸地域にて製作されていたのもあり、交易品として取引されていた歴史があります。

現在も東南アジアなどでシェルビーズの製作が続いているそう。
太田さんからもシェルビーズを製作している工房の写真をみせていただきましたが、
さまざまな形の貝殻を切りだし、同じ径のビーズへ成型していく、当時の古き良きシェルビーズ製作を想起させる写真でした。

そしてガラスビーズ。
NORTH WORKSで使用しているガラスビーズに、イタリア北東部・ヴェネツィアにて製作されたヴェネチアンガラスビーズがあります。
伝統的な製法で作られたそれは、職人が一つ一つ手作業で製作するためビーズの形状が一つ一つ異なり、
色あざやかな発色のよさとガラスビーズならではの透明感が特徴のビーズです。

ヴェネチアンガラスビーズもシェルビーズと同じく交易品として使われて歴史があるので、現在では世界中に散らばり、さまざまな国・地域に存在します。

ゆえに見つけることが困難、ヴィンテージビーズのバイイングには時間と労力がかかるそう。
信頼できる方から情報教えてもらったり、ヴェネツィアンガラスビーズではないものもあったりとか、さまざまに苦労の末、手にいれることができたガラスビーズであると聞きます。

ガラスビーズの中でも、一際目立つ存在であるホワイトハーツのハナシもあるのですが、こちらはまたの機会に、、笑
こちらも世界中に散らばり、白いビーズの周りに赤い層がレイヤリングされているホワイトハーツビーズ、製作方法のうつり代わりによりいろいろな種類が存在します。
実物をアトリエ見せていただいたときは、あまりのカッコよさに息を飲んでしまいました。。

さて今回紹介するNORTH WORKSとインディアンジュエリーの巨匠Calvin Lovato(カルヴァン・ロバト)氏とのヒシネックレスについて。
太田さんからお話をお伺いすると、太田さん長いビーズへの探求から出会い、このネックレスが生まれたものであると感じました。

パイレックスの加工から始まり、NORTH WORKSの前進であるNORTH Cafe&Craftのときからビーズネックレスを製作し続けている太田さん。
インディアンジュエリーを代表する一つジャンルであるヒシネックレスへ、NORTH WORKSらしいアプローチを模索し続け、ようやく生まれたネックレスです。

インディアンジュエリーにおけるヒシネックレスといえば、ケワ・プエブロ(サント・ドミンゴ族)によって製作された作品が挙げられます。
ヒシ(HEISHI)とは、シェルや天然石から作られたビーズの意。
彼らから生み出されるヒシネックレスは、同族の誇りと恩恵・幸せの祈りが込められているアクセサリーです。

ブラウンレッドのパイプストーンとターコイズストーン、シルバーから製作されたビーズと
ホワイトシェルから製作されたビーズは、それぞれCalvin Lovato氏の仕事によるもの。

ケワ・プエブロ(サント・ドミンゴ族)のインディアンジュエリーアーティストの巨匠、Calvin Lovato氏は、ヒシ製作のすべての工程を手作業で行う、現地でも数少ない職人の一人です。
繊細でかつ滑らかで、美しいビーズシェイプはネイティブアメリカンショーやインディアンジュエリーショーなどで数多くの受賞歴を持っているほど。
凸凹のないビーズシェイプ、光沢を帯びた表面は肌触れても心地よく、品の良さが際立つネックレスです。

ビーズの径やカラーマッチングはNORTH WORKSのオーダーで。
身につけたときのバランスやビーズのボリュームが計算され、細すぎず太すぎず、長さもそれぞれのカラーで異なります。
1点身につけるシンプルなスタイルから、お手持ちのビーズネックレスやネックレスとのレイヤードスタイルまで、幅広く対応します。

Calvin Lovato氏のシグネイチャーであるメロウシェルと、
NORTH WORKSにて取り付けられた麻紐とヴィンテージのコインシルバーから製作されたインゴットを。
両氏を代表するアイコンが取り付けられております。

Calvin Lovato氏のこのメロウシェルはインディアンにとっての神聖な4つの方向を示すモチーフ、
NORTH WORKSがブランド当初より大事に使っているコインシルバー、
僕はこの部分がとても好きで、両氏の誇りを感じることができる、なんとも贅沢で意味深いディテールです。

ネックレスは顔もとに近いアクセサリーですので、
ホワイトシェルですと、顔みえがパッと明るく見えたり、リネンシャツやヘンリーネックシャツにつけていただいたりするとより軽快な印象に。
個人的には白Tシャツや白シャツにコーディネートして、ホワイトカラーのレイヤードが好みです。
ホワイトで素材や微妙な色目をずらして、、とても素敵な印象です。

赤茶のパイプストーンを使ったモデルは、随所に配されたターコイズストーンとシルバービーズが良いアクセント。
僕はシャンブレーシャツなどのインディゴカラーとのコーディネートを楽しんでいます。
また、ブラウンがこのビーズのベースカラーですので、ブラウンスエードやオリーブなどのミリタリーファブリックとの色合わせもカッコ良い。

寒くなってきたら無染色のブラウンニットとのコーディネートもお気に入り。
インディアンに縁深いパイプストーンのブラウンと染めが施されていない野生みのあるブラウンのカラーレイヤード、とても好きなコーディネートです。

ニットウェアーのシンプルなスタイルにビーズネックレスをコーディネートすると普段の見え方と少し違うコーディネートを楽しむことができますよ。

太田氏のビーズへの長い探求から出会った、インディアンジュエリーの巨匠Calvin Lovato氏とのヒシネックレス、同氏の家族で一つ一つ手作業で製作され、
NORTH WORKSならではのエッセンスが加わることでより美しい輝きを放ったアクセサリーです。

当時のインディアンがそうであったように、お守りのように身につけることができる。
まだビーズネックレスを手に取ったことがないお客様に向けて、ぜひ試していただきたいアクセサリーです。

Arch Tokyo 小村
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