全ては妄想から…

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“アーネスト・ヘミングウェイはイギリス製開襟シャツを愛用していたのではないのか”

そんな何の根拠もなかった突発的な妄想からスタートした今回の新企画。

前回のブログに記載しましたが、ゆくゆく調べていく内にヘミングウェイにイギリスとの繋がりがあることがわかり、今回の企画が更に加速していきます..

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長年ARCHスタイルの定番シャツとして提案してきた”アブサンシャツ”

昨年はホワイトリネンで別注をリリースした事は記憶に新しいかと思います。

2025年はもっともっと自分達もわくわくするような、そして1度きりで終わらない特別なアブサンシャツを提案したい。そんな思いから、過去に米:INDIVIDUALIZED SHIRTSとコラボしたアメリカ製アブサンシャツの第2弾として今回”イギリス製アブサンシャツ”が誕生する事となります…

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キーとなる”イギリス製”

どうしてもARCHと繋がりがあるメーカーにお願いしたいという思いから、昔から定期的に取引のあるイギリスに自社のシャツ専業工場をもつアイルランドシャツメーカー”James Mortimer”社にアポイント。

ダメ元で担当者に今回の企画を説明し、本国の返事を待つことに…

約3ヶ月後…本国よりOKの返事が届いた時は驚き、そして嬉しかったです。

そして、次にMOJITO山下氏にアポイントを取り、今回のイギリス製アブサンシャツ企画を成り行きから説明、既に英国James Mortimer社からOKを頂いている事も伝え、納得のいくモノ(アブサンシャツ)が出来るならという条件付きで承諾。

日本のシャツは縫製が細かくてキレイだけど、イギリス製はどうだろう。

James Mortimer社は歴史は長いものの、英国王室御用達伝統のシャツメーカーと違いカジュアルシャツがメインのメーカーの為、アブサンシャツの拘り(肩周りの縫製、袖の剣ボロ部分の仕様etc)が上手く縫えるのか不安があった為、山下氏と話し合いまずは1着サンプル製作をお願いしました。

そして、このサンプルの出来次第で今回の企画を有りとするか無しとするかを決めようという事に…

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約4ヶ月後…遂にサンプルが届きました。

山下氏「さすが英国のシャツ専業メーカーだな。すごい。これなら進行出来ますよ。」

山下氏からGOサインを頂き、ここから更にミーティングを重ね細かい部分をつめていきます…

“James Mortimerらしさを残しつつMOJITOのアブサンシャツを表現したい”という山下氏の思いから生地はJames Mortimer社が使用するアイリッシュリネンの生地スワッチから選定。ボタンも同ブランドの特徴でもある一般的なボタンよりも2倍近く分厚いオリジナルボタンを使用します。

James Mortimer社シャツの特徴である両サイド裾スリッド位置にあるグリーン地のアイコンは、通常は△型ですが、アブサンシャツ型だと△が難しいようで五角形のホームベース型の特注仕様。また、フロント前立て部分もサンプルのシャツだと芯が厚くて堅いモノだったので、山下氏のリクエストでやや薄くてしなやかな芯に変更しています。

タグにもきちんと拘ろうという事でデザインから製作、最終的に6つの案から決定。

シャツの色に関しては白も候補にあったのですが、James Mortimer社使用のアイリッシュリネン地がやや透け感のある素材だった為、透け感が気にならない比較的濃い色味を選ぶ事に。

山下氏「かなりこじつけになるけど、ベンツのロゴ(スリーポインテッド・スター)が陸・海・空の領域で展開するという意味が格好良いから海と空をイメージしたネイビーはどうだろう」

自分自身もJames Mortimer社使用のアイリッシュリネン生地スワッチを拝見させて頂いた際、ネイビー色が良い色だと思っていたので、その流れでネイビーに決定笑

全てはふとした妄想からスタートした今回の企画でしたが、いよいよ明日5/30(金)発売となります。

店頭では5回の洗いをかけた各サイズのサンプルをご用意しています。

是非店頭にて実物をご覧ください。

ARCH はら