THE INOUE BROTHERS 25AW Start!!

THE INOUE BROTERSのプロダクツに初めて触れたのは、Archに入社してからでした。
入社してすぐに、運よく井上兄弟のお二人が札幌にいらして勉強会を開いてくださり、直接お話を聞くことが出来ました。
ファストファッションをはじめとするマスプロダクツ(大量生産品)は、新興国の労働者からの搾取で成り立っており、それは、兄弟がアンデスで出会った”アルパカ”を飼養に従事する牧畜民も同じでした。
彼らは、仲買人によって公正な市場価格以下の値でアルパカの毛を引き渡すことが強いられており、そのことが貧困とアルパカ繊維のクオリティ悪化へと繋がっていたそうです。
しかも、仲買人が存在することによって、アルパカ原毛の価格が20%近く上昇してしまい、それは当然エンドユーザーが手にする時の価格にも反映されるのです。
そこで、兄弟が取り組んだのが中間マージンを極力カットし、消費者にはよりリーズナブルな価格で商品を提供し、生産者にはより多くの利益をもたらす”ダイレクトトレード”だったのです。
『どこかで、誰かが、苦しまなければならないビジネスなんてもういらない』
このビジネスを始めたときから、いちばんに優先すべきなのはアンデスで生きる人たちへの利益還元と決めていたというイノウエブラザーズ。
そして彼らは、アンデスで出会ったアルパカの素晴らしさを広め、現地の人の暮らしを向上させるために「世界一」だと誇れるアルパカセーターを試行錯誤の末に作り上げました。

定番のマフラーやニットキャップを含め、今年もTHE INOUE BROTHERSの魅力的なプロダクツが、揃っています。

アルパカの生息するアンデス山脈という土地は、標高5000メートルを超える高地で、昼夜の寒暖差が40℃以上になることがあります。
生物にとって極めて過酷な環境。
それに順応しようと、アルパカの毛は内部の空洞によって暖かい空気を溜めることが出来、保温性にとても優れております。
さらに、一定以上熱くなると毛が開くという作用があり、余計な熱を発散する性質があります。
その為、軽量でありながら防寒性に優れ、気温の変化にも対応できる機能を備えているのです。
外は寒くても地下などの屋内に入ると、暖房が効いていて意外と暑かったりする経験をされた方も多いのではないでしょうか。
気温が低い時は、空気を取り込み保温し、気温が高い時は空気を出し熱を逃す。
自然のサーマル効果を持つウールを使用している為、THE INOUE BROTHERSのニットも同様の効果を発揮してくれます。



昨年、ブログを書く暇もなく完売してしまった、”SURI ALPACA CARDIGAN”
毛足の長いスリアルパカを使ったカーディガン。
ザイノウエブラザーズが同時に生み出したオリジナルデザイン。
外側の毛皮のような質感を生み出すデザインは、シルクのようなスリアルパカ繊維の超長毛という特徴を活かした糸を開発したことで実現。




袖、裾にはリブが無く、ルーズなフィット感。
セーターはジャストで着るのが好きですが、この手のカーディガンは、これくらいにゆったりと着るのも気分ですね。




袖、裾、首部分は、太めのリブ仕様。
肩幅、身幅には適度にゆとりがあるので、スウェット感覚で着れるのが魅力。
両肩と袖口にはブランドアイコンでもある補強用のショルダーパッチが施されています。



普段よりもサイズアップで、リラックスして着るのもお勧め。
生地が厚すぎない為、ジャケットのインナーにしても問題はないですよ。
ぜひこの機会にTHE INOUE BROTHERSが生み出すプロダクツに触れてみてください。
Arch 荒
















