MSG & SONS BLACK CORDUROY JEANS “MADE IN USA”

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古き良き時代の物づくりに敬意を払い、ファブリックや縫製、生産背景までを細かく解析し、リアルなアメリカを再現する MSG & SONS(エムエスジーアンドサンズ)。

今回は、名品とされたL社519から着想を得て、コーデュロイジーンズを制作しました。

スッキリとした綺麗なシルエットでありながら、タイトすぎない絶妙なシルエットが魅力です。

僕自身もオリジナルの519を愛用していたので、制作するというのを聞いたときは、とても嬉しかったですね。

519と聞いて懐かしく思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

かつては当たり前に集められた519でしたが、レギュラーの501と同じく、今では良い状態やサイズのものは見つからなくなってしまいました…。

僕も高校生の時、古着屋さんに通い始めたのですが、お金もあまりなく…
その時に出会ったのが、519でした。

当時高校生の僕でも買えた金額で、シルエットも良くて。

単純なので、得た知識で、42タロンジッパーというだけで買い集めていましたね…。

色違いでコーデュロイ素材をメインに持っていたのですが、コーデュロイはジーンズと経年変化が違って。

穿いていくとともに、色落ちというよりかは、細畝コーデュロイ特有の畝が擦れていたり,潰れていたり…。

アジが出るというよりかは、状態が悪くなっていくイメージがありました。

そして今回、519の中でも特に希少なブラックコーデュロイ着目しました。

生地の配合率は当時のままに、染色をオリジナルで製作。

硫化染という方法を用いて2度染色を行うことで、インディゴデニムのような色落ちを実現しています。

これは当時のブラックコーデュロイでは用いられていない手法ですが、この染色により、コーデュロイでありながらヒゲやハチノスと言ったデニムのような色落ちが楽しめます。

まさに自分が思っていたコーデュロイの懸念点がなくなったのです…

このコーデュロイ生地をアメリカへと持ち込み、1980年代からL社の生産を請け負っていたファクトリーに縫製を依頼。

全て古いSINGER社製のミシンを使用して生産し、パターン(型紙)は、年代によって異なる519の中でも日本人体型に合うモデルをベースに。

L社のパターンメイキングに携わっていたファクトリーに在籍するパタンナーがインチ計算にて再構築しています。

ボタンはアメリカで手配された月桂樹ボタン、ジッパーには年代の古い519に見られる”TALON 42 ZIP”を採用。

パターンから縫製、パーツまでをMADE IN USAにこだわり、リアルなアメリカを表現した渾身の一本です。

今の時期は、
ウールやワックスコットンのアウター、
バッファローチェックのネルシャツやマッキーノクルーザー 、
ツイードジャケットやローゲージのセーター…

店頭でお話ししていると驚かれるのですが、 実は細畝のコーデュロイは、春夏に履いていても問題ありません。

むしろスタイルがあって格好良いのです。

スウェードの靴と同じような感覚ですかね。



60〜80年代にかけてバックパッカー、サーファー、クライマーたちが好んで履いていたアイテムの1つでもあり、春夏にコーデュロイ=当時のカルチャーを継承したスタイルとも言えるでしょう。

寒い日は保温性があり、通気性も良いので気温が高い日も蒸れがなく非常に快適。

今シーズン着倒して、少しカリカリになったコーデュロイを、春夏の装いに合わせるのがまたいい!

コーデュロイ=秋冬素材と思われがちですが、細畝のタイプは本来春夏用であり、軽くドライなタッチは湿気の多い季節でもデニムより快適に過ごせます。

暖かくなってきたら、リネンのジャケットや、Casey Caseyのペーパーシャツに合わせる着こなしもまた格好良いよなぁ…。と

既に春夏に向けての着こなしが楽しみに、、

そして年末にスペシャルな靴も入荷しました。
こちらはまた後日…。

Arch 荒

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