English Utopia Made in England
元プロ自転車選手という異色の経歴を持つデザイナーのGray Newbold氏は、いくつかの英国カントリーウェアブランドや、Barbour社のヘッドデザイナーを務めました。
そして、オーダーメイドによるハイエンドカントリーウェアブランドを2012年に立ち上げます。
そのブランドは、デザイン、パターンメイキング、裁断、縫製に至るまで、全ての工程にデザイナー本人が携わり、ヨークシャーにある自社工房にて製作されている稀有なブランドなのです。
”English Utopia”(イングリッシュユートピア)
昨年から本格的に日本上陸し、ファーストシーズンからArch市電通りで取り扱いがスタート。
今シーズンからArch Sapporoで展開します。
この時展示会に行った川上からは、
「こんなブランドがあったのか!!」と驚いたと…!
その後、話しを聞かせてもらい、テンションが上がりながら、2人でオーダーをしたのを覚えていますね。
Geographer
「Geographer = 地理学者」という、想像力を掻き立てられるネーミングのマウンテンパーカ型ジャケット。
Halley Stevensons社(ハーリースティンブンソン社)が製作するワックスドコットン。
Halley Stevensonsは、スコットランド・ダンディーにて1864年に創業され、ワックスドコットンの扱いを得意としています。
絶大な信頼を得ており、長い歴史は、それを物語っています。
ワックスドコットンは、当時の厳しい天候の下で働く労働者に愛用され、防水性、耐久性に非常に優れています。
さらりとしたドライタッチの質感は、ワックスのベタつきが気になる方でも取り入れて頂けるのではないでしょうか。
実用的なサイズ感のフードは取り外し可能な仕様となっており、腰ポケットにはハンドウォーマーも付属。
クラシックな雰囲気ながら機能性も追求した作りは、元Barbour社のヘッドデザイナーを務めた経歴を持つデザイナーならではです。
キャスケット
ツイードジャケット
タッターソールのシャツ
起毛感のあるネクタイ
コーデュロイトラウザーズ
これから時期の足元は、ParabootもしくはTricker’s
直球ではありますが、オーセンティックなデザインのワックスジャケットには、このスタイルがやはりしたくなりますね。
Harle Raincoat
川上が、展示会で見た時に心を鷲掴みにされた!と言っていたのがこのHarle Raincoat
初めてこのコートが納品されたときに、その言葉の意味がわかりました。
長い着丈、裾に向かって広がる迫力のあるシルエット、そしてこの色味。
これほどまでにオーラを放つ洋服は、他にはなかなかないな…と。
はじめにご紹介したマウンテンパーカーと同じく、表地、裏地ともに”HALLEY STEVENSONS”のミドルウェイトワックスコットンを使用しています(裏地はべとつきのないドライ仕様)。
見たこともない葡萄色のワックスコットン
これを着込んでいったらどんな色味になってゆくのか…。
(この色味の生地に関しては、少し裏話がありますので、ぜひ店頭でお話しをさせてください。)
襟のコーデュロイは、英国コットンミルの代表格”BRISBANE MOSS”の物です。
葡萄色のワックスコットンとブラックのコーデュロイ襟の組み合わせは、男らしさと色気を両立した圧倒的な雰囲気を醸し出しています。
スウェットに5ポケットジーンズとカジュアルなスタイルですが、コート自体に迫力があるので様になってしまう。
昨今の時代の流れもあってか、ショートアウターがフォーカスされているように感じます。
便利なのは間違いなのですが、歩いた時に生まれる空気を含んだシルエットと佇まいは、丈のあるロングコートの特権。
入社当初先輩と帰っている時に、全員がロングコートで、その後ろ姿がとてつもなく格好良かった。
僕はやっぱりロングコートが好きです。
そして今シーズンは、もう1着ご紹介したいモデルがあります。
思っていたよりも長くなってしまったので、それは次回のブログにて…。
荒