Archのインナー
服好きだとどうしても上物ばかり買ってしまう。
ピカピカのヴィンテージワークジャケット、自分のウエストレングスぴったりのミリタリーパンツ、洗い晒しの感じがたまらなくカッコいいシャツ、このシーズンにしかリリースされないロングコート。
Archにお客さんとして通っていた学生時代、若さゆえなのか目に入る気に入ったものをお金を貯めては買い、お金を貯めては買っていた。
ふとArch STAFFのインスタグラムを見る。
シャツのインナー、ワークジャケットのインナーとして着ているボタン付きのカットソーが目に止まった。
次回店頭に行くとどうやら”ヘンリーネックTシャツ”というらしい。
思えばいつもカウンターの横に置いてあって、目にくれなかったそれがまさしくその”ヘンリーネックTシャツ”だったのです。
言われるがままにSchiesser REVIVALのヘンリーネックTシャツを購入。
インナーウェアなのに1点1点箱に入っているのも良い。
着心地がソフトで伸縮性があるのも良い。
洗濯しても着心地が変わらないのが良い。
安価なインナーを愛用していた僕にとって、Scheisser REVIVALのヘンリーネックTシャツはなくてはならないものとなった。
1着、また1着と買っていくと、ふと横目に入った茶色のクラフト紙で包まれたもう一つのヘンリーネックTシャツ。
Merz b. Schawanennというらしい。
Schiesserと比べてコシのある生地。
ネックの開きもSchiesserと違ってシルエットもメリハリがついたシルエットでスマートに見える。
質実剛健というジャーマンウェアーらしさがある身を包むフィットが特徴です。
流行り物を着る、のではなく自分の気に入ったものを着る。
消費するものではなく、長く愛着の湧くものを大事に着る。
僕はSchiesserとMerz b. Schwanennのインナーを手にとってからインナーに対する考え方が変わりました。
今となっては自宅のクローゼットをカラフルに彩ってくれているこれらのインナーウェアですが、
今日はどの色のヘンリーネックを着ようか、悩む時間が有意義なのです。
実はこのブランドのパンツも抜群のフィットなのですが、ぜひ店頭にてご紹介させていただければと思います。
Arch 小村