DRESS & ARCHIVE BALMACAAN COAT

“TAILORED BY ONE ARTISAN”
今では考えられないですが、かつてはミリタリーウェアやワークウェアであっても、テーラーリング技術を用いて一人の職人が一着の全工程を縫い上げる「丸縫い」という手法が用いられていました。
洋服然り、鞄や靴も各工程を分業でひとつの物を完成させるのが当たり前の現在となっては、ほぼ既製品では使われることのない手法です。
決して効率化された洋服づくりを否定する訳ではありませんが、古き良き時代の技術や熟練した職人の手仕事によって生み出される洋服に僕たちは惹かれます。

半世紀に渡りミシンを踏み続けるコートに特化した熟練職人に作成を依頼し、裁断から仕上げまで一人の職人による「丸縫い」を用いて、Archが目指す時代に左右されないベーシックなバルマカーンコートを製作しました。

袖は2枚袖といって、腕の上部と下部の2か所で縫い合わせて、2枚の生地を合わせる事で製作されています。
2枚袖のラグランコートは、肩のラインがしっかりと出来上がっていてクラシカルなシルエットが魅力。
ですがサイズがジャストでないと、ボコッと肩のシルエットが出てしまいどうも古臭い印象に…。

今回製作したコートは2枚袖でありながら、どの方でも肩を綺麗に見せてくれ、これには僕たちも驚きました。
また中に着る物をジャケットやセーターと変えても、肩が張ってしまったり、余ってしまう事もありません。
着た時の着心地も非常に良く、丈のあるコートでありながら、重さを感じさせません。

生地は、ツイードの代名詞「Harris Tweed(ハリスツイード)」
スコットランドの北西に位置するアウター・へブリティーズ諸島にて、今もなお脚漕ぎ織機で織り上げらています。



今回は、眠っていた80年代後半から90年代初頭のデッドストック生地を2色見つける事が出来、製作に至りました。

胴裏のスレキも抜かりなく、イギリスのデッドストック生地を使用しています。





ダークブラウンベースに、ブルー、オレンジ…
一言では言い表せない、様々な色が混じったメランジツイードは、ブリティッシュカントリー感溢れる雰囲気。



ブラックツイードは、どこかモダンな印象の仕上がりに。
スウェットパーカーに合わせてスポーティーなスタイルも良し。
個人的には、forme d’expressionの洋服にも合わせて欲しいですね。

前回のブログでご紹介したトラウザーズも同様ですが、今回は生地の都合上、生産数が非常に少なくなっています。
ぜひ、お早めにご覧になってください。
Arch 荒

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