“NORTH WORKS” 太田氏インタビュー
Archでジュエリーブランドと言えば、真っ先に『NORTH WORKS』が出てくると思います。
6/26(FRI)から3日間限定で開催される、『rdv o globe×NORTH WORKS』
Archにこんなに沢山作品が揃うことが、我ながら、奇跡と思いながら今から楽しみでなりません。
そんな中、先日BLOGにてお話しさせて頂いていたVintage Coin Pin homage by Georgia O’Keeffe
20世紀を代表するアメリカの画家Georgia O’Keeffe(ジョージア オキーフ)。
彼女が愛用していたナバホ族のブローチ。
この1枚の写真にフォーカスしてArchに向けて作成して頂いた、ブローチについて今日は詳しく伺いたいと思います。本日は、NORTH WORKS 太田氏にお伺いしたインタビューをご紹介致します。
阿部(以下 阿)
太田氏(以下 太)
1,今回ブローチの作成にあたった経緯を教えて下さい。
太: 『ぼくの好きなネイティブ・アメリカンのスーベニアでこの手のpinをよく見かけます。
おそらく1930年代頃から鉄道で観光出来る時代になり、東部を中心に全米中から多くの人達が南西部に訪れ、観光客相手に地元のインディアンが作った土産製品の一つです。
直接肌に着けるジュエリーではないのでサイズなども関係無く一般的なジュエリーより種類も豊富だし付け方も自由なので見ているだけでも楽しいアイテムですね。
ただ所謂インディアンジュエリー的な当時流行った、いかにもなデザインが多く、個人的にはもっとシンプルな物はないかとずっと思っていました。
阿: 『インディアンジュエリーと言えば”サンバースト”、”アロー”、”ナジャ”などデザインの効いた物が多いイメージがありますが、その中で太田さんは何故シンプルな物を作ろうと思ったんでしょうか?』
太: ある時Santa Fe にあるGeorgia O’Keeffe Museum(ジョージア オキーフ美術館)の近くに滞在していて、その時立ち寄りはしなかったのですが、気になっていたので後で調べたらアメリカ人女性の画家がサンタフェにいたと知って。
その画家がジョージア オキーフでした。
今では彼女の芸術作品のみならず、孤高の生き方、アメリカモダニズム、生涯を通じてファッションや家なども注目されていたり何かと話題になってますよね。ぼくも写真集をいくつか持っていて彼女の独自の美意識にとても共感しています。
(気になる方は調べてみて下さい。)
そんなオキーフが写真の中でよく着けているトレードマーク的なOK pinも凄く素敵なのですが、ぼくがハッとなりオキーフに興味が湧いたのが1930年代に作られたとされる“Navajo Button Silver pin”。
ナバホ族の作った歪んだドーム型をしたすごくシンプルなpinをさり気なく着けていたのがとても魅力的でした。』
阿: 『そうゆう背景があったんですね。
シンプルな物程、作り込みが難しいそうな気がします。
作成にあたり拘りの部分を教えて欲しいです。』
太: 『ポイントはただの丸い銀板をコンチョ型に綺麗に丸めただけではなく、ナバホ族らしい手間の掛かる後ろからの叩き出し技法である点で、表面に浮き出るデコボコと歪んだオーガニックなライン、無数の生々しく残る叩き傷、自然に古び酸化した光沢など素朴な雰囲気が本当に素敵なのです。
今回のブローチはここからインスピレーションを得てというか結構まんまですが、(笑) これをアメリカのヴィンテージコインを使って極力少ない道具で時間を掛けて作りました。
よく見るとほんのりコインの柄も残っています。
普段あまり使わない特殊な加工も施されていて良い雰囲気だと思います。
ネックレスが苦手な方にも是非チャレンジして欲しいです。もちろん年齢性別問わず。』
阿: 『僕もシルバージュエリーが好きで普段から愛用していますが
ジャケットなどのアクセントにだったり、”ARCH”のフィルターを通しファッションに溶け込んでくれそうな今回のスペシャルピース。
”NORTH WORKS”が作り出すブローチ、すごく楽しみです。』
MATERIAL / VINTAGE COIN SILVER
SIZE / S , L
PRICE / (左)Quater Dollar 25¢ ¥15,000+tax
(右)Half Dollar 50¢ ¥20,000+tax
2,何故、モーガンダラー、ヴィンテージコインを使うのか。
太: 『難しい質問ですね。(笑)
少し概念的な回答になってしまいますが、道具も材料もまともに揃わない時代にコインを溶かしたりして材料として使っていた時代の物作りが好きなんです。
情報なんて全然ないし周りは大自然しかソースがない。
そんな制限されたクリエーションにとても興味がありますしすごく惹かれてしまいます。
今では情報も含め色んな道具や素材が選べて凄く便利な時代です。
だからこそコインを選びその中でチャレンジし物作りを楽しんでいます。』
阿: 『太田さんの作品へのスピリットを感じるコメントありがとうございます。
今まで多くの”NORTH WORKS”の作品を拝見してきましたが、どのアイテムも拘りと他のジュエリーブランドにはない世界観をいつも感じています。
自分自身、数多く”NORTH WORKS”の作品を所有し毎日愛用している事がその証拠です。』
3,最後に、初めてNORTH WORKS、シルバージュエリーを手に取る人へのお勧めは?
太: 『大事なのは自分が好きだとか気に入ったと思える事だと思うので特にお勧めはないですね。(笑)
あまり頭で考え過ぎず直感で選んでコーディネートを楽しんで貰えたらと思います。』
2020 6/26(Fri), 6/27(Sat), 6/28(Sun)
in Arch Premier Etage(2F)
今回Archに向けて作成して頂いたスペシャルなアイテム。
当日までご期待くださいませ。
Arch 阿部