Yosemite in the sixties
冒頭の写真は、アメリカの写真家グレン・デニーが収めた”Yosemite in the sixties”
1950年~60年代のヨセミテバレーで活躍したクライマーたちを捉えた写真集です。
アメリカ、カリフォルニア州に位置するYOSEMITEには、世界中からクライマーが集まり長期滞在していたそうです。
60年代から70年代にかけては、ベトナム戦争でヒッピーカルチャーのムーブメントが起こりますが、YOSEMITEにあるCAPM4に集まっていたそうです。
元々あったクライミング文化とヒッピー文化が合わさり、YOSEMITEでは独自のクライミング共同体が出来上がっていました。
彼らの着ているものに着目すると、ダウンを多く着ているのが分かります。
1936年に誕生したダウンは、アウトドアシーンには欠かせないギアに既になっていたのでしょう。
彼らの当時のリアルなライフスタイルから生まれたカルチャーは、非常に興味をそそられます。
クライミングは、その後ヨーロッパ、フランスでも開拓されていくそうです。
当時の時代背景を模索していた時に、あるダウンを思い出します。
フランスのダウンメーカー”M社”が、フランス軍に納品していた幻のダウン。
ヴィンテージ市場でもお目にかかれないそのダウンは、いくつかのカラーリングが存在しますが、私達が着目したのは2色使いのパターン。
ボディはミリタリーカーキのベージュ、裏地は発色の良いレッドカラーのフランス軍カラー。
実際に存在していたカラーパターンを復活させるために、今でもアメリカ製でダウンを作っている”Crescent Down Works”に別注依頼をしました。
表地はリップストップ、裏地には64クロスを採用した一着。
当時のカラーそのままに、無骨ながら裏地の赤がアクセントになった一枚に仕上がりました。
50年代にアメリカで起こったムーブメント”ビートニクス”がその後フランスに流れたように、YOSEMITEでのカルチャーもまた少なからず影響があったのではないか…
フランス軍に納品されていたダウンをたまたまそのカルチャーに影響された人が着ていたら…なんて事を妄想しながら。
アメリカシアトル生まれのダウンを、フランス軍カラーで仕上げた一着は、自分達が本当に欲しいと思えるものに仕上がりました。
カジュアルにもスーツにも。
是非店頭にてご覧ください。
宅見
Crescent Down Works
DOWN SWEATER
BROWN×RED
PRICE ¥121,000 in tax
【ONLINE SHOP】