M-47 PANTS by 柳田
M-47 PANTS はARCHスタイルの定番としてずっとやってきていると先輩方から入社当初から教わって来ました。
ミリタリーそのものを着てこなかった自分にとってミリタリーパンツの中でもかなり無骨な表情のM-47 PANTSの魅力を当時は全く感じていなかったことを覚えています。
今では週の9割は履いているに至ったのは代表の山内の言葉でした。
M-47 PANTSに限らずミリタリー全般に言える事なのですが
「当時、限られた材料・資金・時間という潤沢ではない環境下で人の命を守る為に職人たちが知恵を絞りあって製作していた。」
「一個二個ではなく何百何千と作らなければならないので、必要最低限のものしかついていない。無駄なディティールがなくシンプルで完成されている。」
そんな話を代表の山内が以前してくれました。
それ以上でもそれ以下でものない、ジーンズでいう501XXのような究極。
履き込む事でカーゴポケットが膨らんでくる様子や、破れてリペアした後の表情など、着用者によって大きく成長の仕方が変わってくるので愛着が湧いてきます。
そんなM-47をどうやってファッションに落とし込むか、マルタンマルジェラがM-47 PANTSを世に打ち出してからというもの色んな方が多種多様にスタイルを作り上げていると思います。
その中でも、ARCHが20年間変わらずに提案し続けているスタイルがあります。
端的に言葉にすると “ヴィンテージ×デザイナー” 。
日頃、マネージャーの松本がそのスタイルについて教えてくれていました。
ある日に代表の山内が店に来た時、あるデザイナーブランドについて教えて欲しい旨を伝えたところ、マネージャーの松本と同じ事を言っていました。
「M-47のようなヴィンテージに相反するデザイナーのスタイルを一部取り込む。全てのヴィンテージとデザイナーがそれに該当するわけではないが、新しいスタイルなのに派手さはなく、格好良い。」
ビートニクスやヒッピー、モッズなど現代のファッションに多大な影響を及ぼしたカルチャーはいつの時代も反骨心からきているような気がします。
ヴィンテージ×デザイナーという相反する合わせは一種の反骨心だと言えるのではないでしょうか…笑
私自身は日本中を周った訳でもないし、海外経験もあまりないですが代表の山内はヴィンテージ×デザイナーのスタイルを提案してるのは日本ではARCHだけで、もしかしたら世界的に見てもARCHだけかもしれないと言っていました。
アイビーが日本中で流行ったようにこのスタイルが日本の”当たり前”として浸透したらすごく良いなと思っています。
ヴィンテージもご用意しておりますが、自分のサイズのM-47 PANTSは現代では容易に手に入り難くなっていると思います。
outilが製作しているM-47 PANTS “PANTALON BLESLE”をARCHでは展開していますが、こちらはデザイナーの宇多氏の解釈が入った唯一無二のミリタリーパンツで、マイサイズをお探しの方はこちらがおすすめです。
オリジナルの殆どはコットン100%である個体が多いですが、PANTALON BLESLEは綿に15%の麻が含まれている特殊な生地で以前に宇多氏にお会いした際に、この15%の麻はヴィンテージの風合いを出す為に混ぜていると教えていただきました。
OUTIL
PANTALON BLESLE
Color OLIVE
Size 11 , 12 , 13 , 21 , 23
Price ¥41,800(inc.tax)
【商品ページはこちら】
ヴィンテージをお持ちの方も、これから購入を考えている方も是非試していただきたい一本です。
週の殆どはCASEYCASYのジャケットにクルーネックの白T、M-47 PANTSにALDENを履いていますが、当たり前に着すぎて撮影するのを忘れていました笑
暑くなるこれからの季節CASEYCASEY(ケイシーケイシー)のシャツにM-47 PANTSにJUTTA NEWMANN(ユッタニューマン)などのサンダルを合わせて「またそのスタイルか」と自分のキャラとして定着できたら良いなと思います…笑
ARCH 柳田