WW Ⅱ US NAVY N-3 UTILITY JACKET

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アメリカ、ヨーロッパ問わずに、ミリタリーウェアーに惹かれるのは男の宿命なのかもしれない。

ヨーロッパのイメージが強いARCHですが、実はオープン当初の18年前の店内は、根幹は変わらないですが今とは少し違うものでした。

アメリカ物の古着とヨーロッパのミリタリーウェアー、棚に積まれた大量のEURO Levi’s …その古い洋服と同じ目線でラインナップされている、新品のインポートとドメスティックブランド。

僕がお客さんとして通っていた時から、ANATOMICAやFRANK LEDER、KLASICAなどが、アメリカ・ヨーロッパヴィンテージ に囲まれているイメージでした。

どれが新品で古着か見分けがつかない店内…国やジャンルでまとまっているわけではないボーダーレスな空気が漂っていました。

オーナー山内が自分が本当に着たい物を店内に並べた品揃。

アメリカとヨーロッパを分け隔ててる訳ではない、独自の解釈こそARCHだと思っています。

US NAVY N-3 UTILITY JACKET by MSG&SONS

全ての工程をアメリカで完結させた”N-3 UTILITY”ジャケット。

1940年代、第二次世界大戦の際に支給されていたミリタリーウェアーの多くは、スピーディーかつ大量に生産しなくてはいけなかった背景があります。

多くの工場で同じ物を生産しなくてはいけない事から、無駄なディテールが一切なく、作りも至ってシンプルな物が多かったそうです。

今回、フォーカスされている”N-3 UTILITY JACKET”もまさにそうです。

6枚のパネルでしか構成されていなく、袖も一枚の仕様になっています。

当時は、大量生産する為のディテールだったはずが、今ではこの仕様の方が逆に作るのが手間だったりするのです。

PEA COATやサービスシューズ然り、1940年代のUS NAVYのウェアーは、どこか上質でエレガントな空気を纏っている気がしています。

それは、無駄のない簡素化されたディテールや素材に宿っているのかもしれません。

アメリカンミリタリーを、同じ目線でヨーロッパのインポートや、古着と合わせて着る…

それこそが、僕らが提案したいスタイル の一つなのです。

アイテムの詳細は、後日ブログにてご紹介致します。

ARCH 宅見