バックサテンのグルカ

Share
this article

先日のブログでお知らせした KENNETH FIELD(ケネスフィールド)へのスペシャルな別注品。

今日は KENNETH FIELD デザイナーの草野氏による製作秘話をご紹介いたします。

RMFBのOG-107の生地選びの際に紹介していただいた、もう一つの素材を使用したグルカトラウザー。

浅草橋35サマーズ、キンジさんとのミーティング時にArch山内さんとコレだったら綿100%だしグルカトラウザーでも良いですよね!なんて事を話していたので話は早かった。

そもそもサテンという繻子織織物は、
(1) 経糸の浮きが多き故、綾地より更に光沢がある。
(2) 経緯の密度が綾地より更に増加させることができる。
(3) 生地がもっとも柔軟である。
(4) 生地が弱い。
田島弥一著『織物組織意匠法』より抜粋

経糸の浮きが多いという事は表は引っ掛かり易く糸が飛びだしやすいが裏使いであれば回避できる?
生地は柔軟だが弱いなど、なんだか??な部分もあるんだけどミリタリーで採用されていたという事は、何かしらの意味があるんでしょうね。笑

一説によると90年代頃に米軍は『OG-106』『OG-107』 とは別に『CG-483』という少し明るいオリーブ色を採用しているらしく今回使用した生地は、『CG-483』という米軍指定色の可能性もありそう。

実際にバックサテン生地のミリタリーシャツの新品と今回の生地を比べてみると、どちらとも言い難い色味だったりするので面白い。
Air Force Research LaboratoryのNOMEX® に関する情報でも、オリーブ系の色としてはどちらの色も採用されているらしい。

まあ、詳細が分かり過ぎても面白くないので後は皆さんの妄想にお任せします。笑笑

英国ルーツのグルカトラウザーをアメリカンミリタリーの素材で表現したArchとKFらしい一本。膝下からテーパードしたレギュラーフィットなのでグルカサンダル、ローファーやモカシンなんて合わせが良さそう。

Arch x KENETH FIELD™️
US Military dead stock fabric
Gurka trouser

今週末 21日(金)より、店頭 & オンラインショップにて販売開始となります。

次回のブログにて、商品詳細とスタイリングをご紹介しますので、ぜひチェックをお願いいたします。