KLASICA Needle Punch

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振り返ってみると長く手放さずにいるのは唯一KLASICAでした。

入社して4年、まだまだ若輩者ゆえに朝から寝る寸前まで洋服のことを考え学ぶ日々で、

洋服屋という職種に就くまでは、そこまで考えずただ感性で洋服を選んでいました。

今ではどこか理論立てて組まなければ不安に思う自分が確立していたように思います。

つい最近、メーカー様と弊社代表の山内、Arch sapporoのメンバーと食事に行く機会がありました。

メーカー様と山内と本音の話をして、確立しかけた考えを良い意味で折ってもらいました。

簡単に言うと、なんとなく格好良いで良いじゃない。と言う話でした。

勿論、土台あってのことだと思います。

自分の中で未だに噛み砕いている最中ですが、そのことについて考えている時、ふと洋服屋に入る前どうやって自分は洋服を選んでいたのかを思い返していました。

神奈川に住んでいた時、

色々周った最後にArchに行くのがルーティンで、KLASICAに出会ったのもその日でした。

私の中で一目を置いたのは、チョークストライプのトラウザー。

試着後に即購入し、後にそのブランドがKLASICAだったことを知りました。

KLASICAの虜になった私は、世田谷にあるKLASICAの直営店に赴き、靴とリングを買いました。

今よりも無知だった自分が感性だけで選び、洋服屋になった今もなお手放さず大切に持っているKLASICAで、

今回入荷した”Fork Needle Punch Super 100’s STRIPE 2/80 WOOL”の生地を用いた洋服もまた、気付いたら購入していました。

圧巻されるデザインと生地。

買わない理由が無いほど、感銘を受けました。

ワイドトラウザーとオーバーシャツ。

どちらもKLASICAの世界観が目一杯詰まった洋服です。

国内尾州産の希少なSUPER 100’sのウールを採用しニードルパンチを施したこの生地は、展示会に行き実際に見てきた店長の荒も印象深かったと話していました。

スーパー100’sのウールは平均して17.75μ程度で、スーツ等のドレスに用いられるほど、上質な糸として用いられることが多い。

その糸を用いた生地にニードルパンチを施すというのは衝撃的でした。

ミリタリーにドレスを合わせる、のような一見相反するジャンルを合わせた時意外にも格好良い、そんな感覚でした。

このトラウザーは90年代初頭のアルマーニのルックブックから想起された一本。

一見モードな佇まい。

アメリカの30’sスタイルを彷彿とするような30cmを超える裾幅。

サイドにはセレモニートラウザーの様なツイル生地のラインが入り、裾には40年代の米空挺軍に支給されていたコンバットパンツの様なタブ付き。

このパンツには個人的にAldenのミルスペックとも言えるモディファイドラストのプレーントウとの相性が抜群に良いと思っています。

88/12をインナーに、ジャケットはGIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)のヘッドデザイナーであった、KOEUN PARK氏が手掛ける”forme d’ expression”。

私はこの合わせが今一番好きなスタイルですが、ぜひ自身の好きなスタイルにそれぞれ合わせていただきたいです。

Arch 柳田

KLASICA
SH-047-L FN
SIZE 2 / 4
PRICE : ¥
70,400 (in tax)
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KLASICA
LINDBERG Ⅱ FN
SIZE 1 / 2 / 3
PRICE : ¥
89,980 (in tax)
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