BONCOURA 作戦会議
生地選びから何度かの打ち合わせを経て、完成した今回の別注アイテム。
オープン当初からヨーロッパヴィンテージを提案し続けているARCHと、森島氏がイギリスに逃走した際に出会ったモノとがリンクした事から、今回の別注アイテムの製作に至りました。
宅見「森島さん、オレはボンクラを見ているとここ最近イギリスに逃走していますよね?
何かデザインの元になる物だったりを探しにいっているんですか?」
森島氏「春夏でBONCOURAの別注で作ったDRAKE’Sの打ち合わせも兼ねて行っとるんやけど、デッドストックの生地とかも探し回ってる事が多いなぁ〜。中心地じゃない田舎の方に行ってデッドストックのツイードとかの、イギリスの伝統的な生地も探してるで。」
川村「昨年リリースしたテーラードジャケットに使っている生地もデッドストックのツイードでしたもんね。
あのブルーのツイードは、個人的にも凄く好きなファブリックでした!」
森島氏「あれも、昔イギリスに行った時に見つけたもんやな!今、イギリスらしい生地をメイドインイングランドで作れないか模索中やねん、相当難しいけどなぁ〜」
山内 「僕もイギリスにヴィンテージを買い付けに行きますが、良い生地は中々見つけるのが難しいですね。
ブリティッシュのワークウェアーとかで面白い生地を使っているのは良く見かけますが。」
宅見 「アメリカのワークウェアーと言えばデニム、フランスと言えばモールスキンのイメージが強い様に、イギリスと言えばって言う代表的な素材はあるんですか?」
山内 「やっぱりヘビーなツイルとか素材で言うとオイルドとかギャバジンとかがイメージにあるかな。
ワークウェアーだとツイル生地じゃないかな」
宅見「イギリスのツイル生地は、独特の素材感ですよね。織がはっきりと分かる+肉厚でオイルが含まれているかって位しっとりしてるというか…特にベージュの色味にひかれますね〜」
川村「ベージュのあの色味良いですよね。僕もミリタリー物のシャツを良く愛用していて、KHAKI(ベージュ)のあの色味でシャツがあればなぁといつも思って探してるのですが中々良いのがなくて。」
山内「ヴィンテージでもあの生地でシャツってのは見た事ないかな。あの色味だとやっぱりミリタリー物のチノシャツとかが多いよ。」
森島氏 「やっぱり皆んなあの素材は好きやねんな。
まだ見せてへんのやけどARCHらしいスペシャルな生地があるで〜!」
ここからは何となく想像がつくかと思います笑
森島氏が僕らに用意してくれた生地は、まさに理想としていたイギリスのワークウェアーを彷彿とさせるものでした。
肉厚でいてヘビーなツイル生地、オイルが含まれているかのようなヌメ感、ベージュよりも少し濃い土臭いKHAKIの色味。
この生地で何を作るか。
単純に自分達が着たい!と思う理想のアイテムを製作しようと思ったら自ずと乗せるモデルは決まっていました。
BONCOURA 定番のミリタリーシャツ”US NAVY CPO SHIRT”。
完成した別注アイテムは、US VINTAGEとBRITISH VINTAGE両者の良さを持った無骨でいて、どこかエレガントな雰囲気すらも感じる渾身の1着に仕上がりました。
明日のブログにて詳細を紹介します。
Arch STELLAR PLACE 川村