前回のブログに引き続きA VONTADE 22SSより、”Arch別注”として製作して頂いたFish Hunt Jacketをご紹介致します。

今回の別注アイテム製作に至った経緯も非常に合理的かつ面白く、実際に釣りを嗜むスタッフも在籍している我々の組織と、北海道というその為の土壌が整った環境だからこそ制作したかった別注アイテム。

タウンユースとしてはもちろん。
本来の用途として着用できるという点において名別注ではないでしょうか。
フィッシングという用途もリアルさを帯びていて、想像し易いはずです。

80年代の米国製フィッシングジャケットをデザインベースにしたこのジャケット。
この年代のものはコットン×ナイロン素材のものが主流ですが、ヴィンテージに精通したArchらしく、70年代ごろに多かった綿100％のダック地に生地を変えた方が面白いのではないかとデザイナーの山川氏よりご提案頂き、今回の生地が選定されました。

かといって、これから春夏を迎えるにあたりヴィンテージのようなガチガチのダック地では少々着づらくなってしまうことが予想されるため、オンスを低くして軽量化を計り季節を問わず羽織れるように。

外側に４つ、内側に３つ、計７つのポケットを備えており、あまり荷物を持ち歩かない方であればバッグいらずでお過ごし頂けます。
こういった仕様が、お出かけの際に改めて良い服だなと気づかせてくれる要因になったりするんですよね…(笑)

山川氏が欧米のファクトリーを訪れる中で『それぞれ自分の生まれ育った国の背景で、その国の匂いを纏ったモノ作り』という製作のヒントを得て”Made in JAPAN”に拘った質実剛健なモノ作りには毎シーズンワクワクさせられます。

フィッシング＆ハンティングジャケットでは馴染みのあるブラウンカラーなので合わせるアイテムは色物などを合わせると今の気分で着られると思います。

一見するとフィッシングジャケットにデニムという直球のアメカジスタイルになるところを、インナーには鮮やかな色のSAINT JAMES、メガネはフレンチのメガネ、足元にはParabootのローファーと、フレンチの要素を含んだ着こなしにしてみました。

襟裏にはダイヤモンドステッチが入っており、その時のコーディネートや気分によって襟を立てるのも◎。
このコーディネートで着用しているのはインディゴのブルーデニムですが、11周年で登場したBONCOURA / XX(KUROGANE)だと、また違った雰囲気になるので是非合わせてみたいです。

黒のフィッシングジャケットはあまりイメージが無いかと思いますが、アメリカ好きのフランス人だったら黒を選ぶでしょ！という勝手なイメージ(笑)で、コーディネートを組んでみました。

フィッシングジャケットにシャンブレーシャツ、チノパンとヘビーデューティーな雰囲気は残しつつ、モダンな黒のジャケットを活かして発色の良い緑色のスカーフを合わせました。

普段の僕の好きなスタイルに合わせるのであればラギッドアイビーのような着こなしはもちろん抜群の相性。
また、rdv o globeやKLASICAといったモードテイストの服装に組み込んでも、絶妙な男臭さが加わり格好良さそうなので試してみたいですね！

店頭ではウォッシュサンプルもご用意しておりますので、水通し後の雰囲気も体感して頂けます。

ファッションとして、ギアとしての２つの顔を持った別注アイテム。
22SS注目アイテムの一つでもあるので、是非みにいらして下さい！

Arch STELLAR PLACE 小見野

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