BONCOURA DENIM RESTOCK!!

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今では誰もが知っているジーンズ。
その始まりは約200年前、アメリカで起こったゴールドラッシュを背景に誕生しました。
金の採掘は劣悪な環境下で行われていた為「丈夫な作業着が欲しい」と願う労働者が数多くいました。

そんな労働者達にワークパンツを提供したのが某L社でした。
歴史あるL社ジーンズの色落ちの良さやディテールのこだわりから、以前Archでも取り扱っておりましたが米国の工場閉鎖に伴い、カッコ良さという意味で品質の低下を懸念して取り扱いを断念することとなりました。

そんな時、Arch宛に一本の電話が掛かりました。
今では定番中の定番となっている「BONCOURA」の創設者、森島久氏からです。
ジーンズ愛に満ち溢れ、その製法やディテールへのこだわり、色落ちの具合は拘りの強い我々にもすんなり受け入れられる程のクオリティーでした。

独自に配合された原綿から紡績した糸にオリジナルのインディゴで染色した後、旧式の力織機で織り上げられたBONCOURA DENIMは履く程に格好良くなり自分だけの”作品”へと仕上がっていきます。

久々にArchとしてBONCOURAを取り扱うに至った経緯を書き綴りましたが、この度、BONCOURA DENIM ”XX” ,”66”の欠けていたサイズがまとめて再入荷して参りました!

BONCOURA / XX , 66
Color / Indigo
Size / 29 , 30 , 31 , 32 , 33 , 34
Price / ¥36,300- in tax

BONCOURAのDENIMで使用されている生地は当時最高の生地感と謳われていたL社の大戦モデルがベースとなっており、14.5オンスという肉厚な生地。

この生地の厚さへの拘りだけ見ても森島氏のヴィンテージへのリスペクトを感じるともに、デニム好きの方にも満足して頂ける仕上がりになっております。

更に各モデルとも細部に到るまでヴィンテージへのリスペクトを込めてオマージュされている部分と、BONCOURA独自にアップデートを施したディテールが満載です。

BONCOURA”XX”

“XX”はワークパンツならではのストンとおちたシンプルなシルエット。
個人的には”XX”はN-3ジャケット等で合わせてアメリカンなスタイルをしてみたいなと思いました。

まずはXXで特徴的な”後ろのベルトループが左にずれいる”というディテール。

50年代のXXは大量生産に伴い生地の厚いところを縫う事による生産の非効率性を解消するためオフセットベルトループ、即ち位置をずらしたベルトループのジーンズが誕生したのです。

もう一つの特徴が1996年に廃止された”隠しリベット”で、ヴィンテージ特有のディテールとも言われています。

バックポケットの端に、表側からは見えない様リベットが取り付けられており、ライバルブランドが家具などが傷つきやすいリベットの代わりにバータック(かんぬき)を採用したことを受けて、差別化を測りました。

BONCOURA”66″

“66”は細身で裾に向かってテーパードがかかっているシルエットになっています。

大戦時に普及していたXX型の時代から縫製技術が発達しステッチの上からベルトループを縫い付けても生産効率を落とさずジーンズを生産出来るようになりました。

大戦時のジーンズはリベットが剥き出しだったのに対して、こちらの”66″はリベットも隠す処理がされており、これは戦争が終わり好景気に沸くアメリカの余裕の表れです。

このように、デニムについて詳しくない方でも、BONCOURAで製作している物を見るだけで、”ジーンズ”という洋服が歩んできた歴史を垣間見ることができます。

最後に私(柳田)がBONCOURA DENIMを購入するに至った経緯をお話ししたいと思います。

私はArchに入社するまでジーンズをあまり履いたことがなく、その歴史や面白みを知ることもなく本当に勿体無い時間を過ごしたと今では思います。
Archに入社して先輩からジーンズはファッションの基本アイテムだと教えて頂き、ジーンズの歴史から勉強し始めました。
その深さたるや何故今まで履いてこなかったのかと後悔する程、はまっていきました。
そして、Archで取り扱っているBONCOURAの考え方やルーツを知って個人的に特に魅力的だと思った”XX”からすぐに購入致しました。
細部までこだわっているからこそ、これからの育ちが楽しみでなりません。

再入荷したこの機会にぜひお立ち寄りくださいませ。

Arch STELLAR PLACE 柳田