ENGLISH UTOPIA 24SS / BLAKE
イギリスの古き良きワークウェアーやミリタリーウェアーに用いられる伝統的な生地の一つであるワックスドコットン。
化学繊維が今ほど有名でなかった昔、
コットンの生地に魚の脂などの油分を含ませることによって防風性と防水性、耐久性を持たせた画期的な生地でした。
海の上で働く人たちのため、スポーツ競技に参加する人たちのため、
狩りや採集をする人たちのためなど、様々な人たちの体を守るために使われてきたワックスドコットンは、いつしかイギリスの洋服文化を象徴するような生地の一つになりました。
そして古き良きイギリス由来のワックスドコットンを使ったENGLISH UTOPIA(イングリッシュユートピア)。
数々のイギリスのカントリーウェアーブランドを渡り歩き、BARBOURのヘッドデザイナーを務め、
また自身はもともと自転車のプロ選手であるという異色の経歴をもつ Gray Newbold氏によって2012年に立ち上げられたブランドです。
昨年の秋冬から取り扱いを始めてArchで2シーズン目。
今回セレクトしたのは日本企画として新たにENGLISH UTOPIAのラインナップに追加されたニューモデルです。
BLAKE
COLOR / LIGHT OLIVE , OATMEAL
SIZE / M , L , XL
PRICE / ¥115,500- (inc tax)
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今回日本企画として新たに生まれたのは、30年代のアメリカンヴィンテージ、ハンティングジャケットからインスピレーションを得た一着。
身幅にもゆとりをもたせ、裾広がりなシルエットのBLAKEは、
フロントには大ぶりのパッチポケットと
バックには大ぶりのゲームポケットを備えたアメリカンヴィンテージらしいディテールを兼ね備えた一着です。
今回使用された生地はイギリス・ダンディーに構えるワックスドコットンの名門、Halley Steavensons(ハーリースティーブンソン)のライトウェイトワックスドコットン。
ワックスドコットン特有のベタつきや匂いがなく、シャツ地のように薄手でしなやかさを兼ね備えた生地は、寒暖差が激しい今時期に適した生地です。
個人的にBARBOURジャケットの最も軽い生地よりも軽いコットン地なので、とにかく着やすい。
1日を通して気候が不安定なときはレインコートとして、
朝晩が冷え込む時はカバンの中に入れたり丸めて手で持ったりして、
必要な時にサッと着ることのできるジャケットとして重宝するはずです。
襟元のコーデュロイはBrissbane Moss(ブリスベンモス)社のコーデュロイを採用。
世界中から探した一級品のみの生地を使って製作されるENGLISH UTOPIAの洋服は一切の抜かりなく仕立てられています。
BLAKEを形作る、大ぶりのフラップ付きのポケットや背面のゲームポケットのカッティングもどこか武骨な雰囲気なところもポイント。
デザイナーのGray氏が生地の剪定、パターンメイク、縫製などの洋服を製作するすべての工程に携わっているからこそ、細かな部分に洋服の雰囲気やオーラが纏う。
ファッションであると同時に日常生活を快適に送る上での道具として愛することができるENGLISH UTOPIAの洋服はハードに着込んで着馴染ませる、そんな洋服なのです。
たっぷりとした身幅やシャツ地に近いライトウェイトワックスドコットンは、様々な着こなしが浮かびます。
札幌店にて在籍時、このジャケットの入荷を知って思い浮かんだのは、
中に白のクルーネックシャツを着て、パンツはショートパンツ、足元はモカシンシューズを履いて、サッとこのBLAKEを羽織る。
ヘビーデュティーでラギットに見えるこのジャケットを適当に着てる(ように見せたい?笑)
ワックスドコットンは好きだけど扱いが苦手な方にも太鼓判を押したいこの一着。
ぜひ店頭にてお試しください。
Arch 東京店 小村