Arch / 1940 TROUSERS ORGANIC 7W CORDUROY

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良い服というのは、目立たず、ごく上等で、由緒正しく、かつ野暮なものがよい。似合いすぎる服、一分の隙もない服装などというものは、人間が胡散臭くなるだけだ。
(中略)野暮というのは、相手を疲れさせないしね。

-伊丹十三「女たちよ!」

伊丹十三氏の語る”良い服”にまさに当てはまるような、秋冬のワードローブにふさわしい、トラウザーズが入荷いたしました。

“1940 TROUSERS ORGANIC 7W CORDUROY”

数年前に展開していた、”Scottish Trousers”をアップデート。

50年代のスコットランド海軍のトラウザーズと40年代のROYAL ARMYのトラウザーズのディテールを掛け合わせて作成した今回の”1940 TROUSERS ORGANIC 7W CORDUROY”。

ほのかにテーパードしたストレートなシルエット。
ウエストはベルトループがなく、サイドアジャスターで調節でき、
お尻周りは少しゆとりのある仕様になっています。

ベルトレスなので、ベルトとシューズとの色合わせを気にする必要がなく、
細すぎず、太すぎない絶妙な太さなので、つい、毎日履いてしまいそうです。。

僕小林は、このトラウザーズを見たときから購入することを決めていました(笑)。

生地は、無染色の茶綿を使用した中肉な7Wのコーデュロイ素材。

アメリカの農場で栽培、収穫された天然無染色のブラウンとグリーンのコットンと、白色のスーピマコットンを配合した完全オーガニックのオリジナルファブリックとなっています。

つまりどう言うこと??
と感じた皆さま、生地の画像をご覧ください。
生地表面に綿の殻や茎の破片のようなネップが見えますでしょうか?

このネップと無染色のムラのある素材ががコーデュロイの織り柄と相まって、
カントリーでいい意味で少し野暮ったい、奥行きのある生地に仕上がっています。

それでいて美しいシンプルなシルエットで、
ワークパンツとスラックスの中間のような雰囲気をもつこのトラウザーズ。

Archのミリタリー、ワークウェア、ウールやアルパカのセーター、ツイードのジャケットなどと合わないはずがありません!(笑)

僕が好きな映画スターも、コーデュロイパンツにはやはりミリタリージャケットを合わせたくなるようです。

柔らかく優しい雰囲気のコーデュロイに、
男らしさを演出できるミリタリージャケット。
そのバランスがちょうど良いんです。

<Styling 1>
スタッフ小林

JACKET : FRECH VINTAGE / M47 FIELD JACKET
KNIT : SOLNORD×Arch / HAND FLAME SWEATER T/N NATURAL
PANTS :Arch / 1940 TROUSERS ORGANIC 7W CORDUROY
SHOES : Alden

映画「クレイマー、クレイマー」のダスティン・ホフマンを
ほんのり意識しつつも、ArchらしくM47ジャケットと足元にはオールデンを。

奥行きのあるコーデュロイ生地が、ヴィンテージやウールなどの温かみのある生地とよくあいます。

また、1950年代から稼働している旧式の力織機を使用し、
高密度に打ち込まれた、特有のムラ感のあるこの生地は、
洗いをかけ、使い込むにつれ、まるでヌメ革のような質感に変化していきます。

<Styling2>
スタッフ小村

JACKET : MOJITO / PROPOSE SACK COAT GRAY
SHIRTS : FRANK LEDER / 60’S VTG BEDSHEET OLD STYLE SHIRTS NATURAL  
PANTS :Arch / 1947 TROUSERS ORGANIC 7W CORDUROY
SHOES : Paraboot / WILLIAM

イギリスに由来のあるこのトラウザースは、ツイードジャケットとも相性抜群。
ハリスツイードのカラーネップが入ったジャケットに、
60年代のベッドリネン生地を使ったシャツ。

使い込むごとに体に馴染み風合いが良くなって、
着る人と一緒に歳を取っていく洋服たち。

履き始めから、ずっと履いてきたかのような風合いの”1940 TROUSERS ORGANIC 7W CORDUROY”。
これからどんな風に変化していくのか。
ぜひ実際に履いて想像してみてください。

Arch東京 小林