男の四大パンツ

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軍パン、5ポケットパンツ、グレートラウザー、チノパン。

古くからArchではこれらのパンツを基本として、店頭にて常に展開してきました。

本日ご紹介するのはOUTILのフランス軍 M-52チノトラウザーをデザインベースに製作された。

“PANTALON MACAU”

M-52チノはその名の通り、1952年にフランス軍のワークパンツとして用いられていたルーツがあります。

それより以前の1890年、インドに駐屯していた英国陸軍が白いパンツをカーキ色に染めたというのがチノパンの起源とされ、

第一次世界大戦中にフィリピン駐在のアメリカ軍の作業着として広まり、1940年代頃には日常着として一般化したというように、

チノも5ポケットパンツ同様に長い歴史があり、世界を渡り歩いてきました。

歴史を垣間見るとアメリカからチノパンが市民権を得たというのがわかります。

そこから、フランス人のフィルターを通して生まれたのがM52チノであり、造語ではありますが、

フランス人から見たアメリカのスタイル、所謂 ” パメリカン “を一着で表していると個人的には思います。

恐らく動きやすいようにと考えられた、ワタリの広さは独特なシルエットを生み出しつつも2タックから綺麗にウエストを作り出しています。

M-52チノの大きな特徴として、

シングルで仕上げられた裾にあり、ミリタリーウェアの中でも珍しいディティールとされています。

表に縫い目が見えない仕上げはタタキに比べて手間が掛かる作業なので、ワークパンツとして製作されるパンツに態々施す必要のない仕上げ。

想像ではありますが、シングル仕上げを苦としない工場(普段はドレスを製作するような工場)が請け負ったのかもしれません。

これらのディテールを現代の技術で再現し、

生地は経糸にギリシャピマコットンの単糸、緯糸にインドスビンコットンの双糸を使用し作成した最高級オリジナルチノ素材。

経糸に程よいムラ感があるため綾目が立体的になっているというOUTILならではの生地。

アメリカントラディショナルの代表格、アイビーをオマージュしてフレンチアイビーをイメージしたスタイルも面白そうです。

米軍のチノとはまた雰囲気の変わったスタイルを組めるはずです。

ブログの中間くらいに写っておりましたが、

ArchとしてはそこにAlden v-tipのブラックカーフレザーを合わせたら格好良いじゃないかと話していました。

ベーシックな洋服でありつつ、ユニークな佇まいのPANTALON MACAUは今までのワードローブをさらに引き立たせる一本になるはずです。

Arch 柳田