サヴィル・ロウ。
日本語の”背広”の由来となった、名門オーダーメイド紳士服店がひしめく街。

この場所で、マスターパターンナーとして腕を振るった職人が、19世紀ヴィクトリア朝時代の街並みを思い浮かべ、当時の職人やミュージシャン達のスナップ写真などから着想を得てモノを作っている”HACKNEY UNION WORK HOUSE”

これまでクラシックに傾倒していた職人が創り出す、独創的かつ質実剛健なカジュアルウェアには非常に多くの魅力を感じます。

当ブランドから、定番と呼ぶに相応しい”Fisherman Coat”が今年も入荷して参りました。

名前の通り、当時の船乗りたちが着ていたワークコートをデザインソースとしているこのアイテム。

保温性はもちろんのこと、水に濡れた際に水捌けをよくして内側まで染み込まないよう表面を毛羽立たせた、ダッフルコートなどにも用いられるウールメルトンを使用。

重厚感のある生地ながらも重さをそこまで感じさせないのは、人間の身体構造に基づいた圧倒的なパターンの良さによるもの。
名門テーラー時代に培われた経験の賜物です。

先述した生地を筆頭に、ハンドウォーマーや深く被れるフードなど男心をくすぐられる機能的なディテールは嬉しいポイント。

ワークコートらしい無骨な雰囲気ながらも、どこか都会的な印象を抱きます。
あまり張り切り過ぎず、等身大で羽織れるコートは意外と少なかったり・・・

スウェットとデニムや、ニットと軍パンなどのコーディネートに合わせてカジュアルに着用しても良し、スーツスタイルやジャケパンスタイルなどのクラシックな服装の上から羽織っても、程よい抜け感になり格好良いです。

モダンなシルエットやデザインに昇華しながらも、従来のワークコートとしての機能性を風化させないFisherman Coat。

冒頭でも少し触れましたが、これまで大統領クラスの方々がお召しになるスーツを仕立てていた職人が作るカジュアルウェア。
是非一度、実際に袖を通して頂きたいブランドです。

来週から寒くなる予報ですので、今のうちにヘビーアウターの準備をお進め下さいませ。

Arch STELLAR PLACE 小見野

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