AUBERGE 23SS “SATIN52”
当店ブログをご覧の皆様、こんにちは。
ARCH TOKYOの矢部です。
今回はAUBERGEより新作のパンツが到着いたしましたのでご紹介致します。
AUBERGE / SATIN52
COLOR / BEIGE
SIZE / 40 , 42 , 44
PRICE / ¥44,000- inc tax
FRENCH VINTAGEには欠かせない存在となったM52の前期型をベースにしたシルエットは極太で夏のシンプルな装いに華を添えてくれます。
ところでM52前期型と後期型って何が違うの?
と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
シルエットに大きな差はないのですが、細かなディティールと縫製の仕方に大きな違いが見つかったのです。
調べれば調べるほど興味深いM52ミリタリーパンツ。
まずはディティールを詳しくご紹介していきます。
腰元は2タック入った仕様。
股上も深いので窮屈になることはまずありません。
そしてベルトループ。
ミリタリーパンツなのにベルト幅が狭いのでは?と思う方は少なくないはず。
それもそのはず、ドレスパンツに用いられる事が多いナローベルトを付けることを想定しているかのような幅なのです。
これは当時のM52の前期のベルトループ幅を再現しており、はっきりと言える明確な理由はないという謎多きM52ミリタリーパンツのディティールの1つです。
バックポケットは前期型特有のフラップポケットがつかない仕様。
前期型か後期型かが一瞬で見分けが付く、分かりやすいディティールの1つではないでしょうか。
次に注目すべきはパンツの内側に縫われている後ろのポケット。
当時は“袋縫い”と言われるドレスパンツやスラックス等を縫製する際に用いられる手法をM52前期型に落とし込んでいたのです。
これをSATIN52は完全再現しています。
そして後期型からは“ロック始末”というアメリカのワークパンツ等に用いられていた生産性の高い効率的な縫製で作っていたことが明らかになりました。
これは非常に興味深いポイントではないでしょうか。
そして最後に裾の仕様。
ワークパンツやミリタリーパンツは“タタキ”と言われる仕上げがほとんどなのですが、M52前期型は“手祭り”と言われるこちらもまた仕立ての良いドレスパンツに用いられるディティールなのです。
「もしかするとM52前期まではミリタリーパンツを作るとは知らずに、仕立ての良いドレス専門の工場が与えられたサンプルを頼りに作っていたのではないのではないか。」とAUBERGEデザイナー小林氏は語っています。
そして今回のファブリック。
光沢感ある生地にネップが入る生地は当時のオリジナルの雰囲気を超えていると感じます。
前回AUBERGEのブログでご紹介したカーゴショーツ”ROBINS”と同生地を使用しています。
詳しい生地の詳細はこちらのブログをご覧になってみてください。
大変興味深いM52ミリタリーパンツ。
デザイナー小林氏もM52について解説している動画がございます。
ぜひこちらもご覧になってみてください。
M52のディティールを完全再現した形にAUBERGEオリジナルファブリックを載せる。
オリジナルを既にお持ちの方は履き比べてみてはいかがでしょうか。
今回のブログでご紹介したディティール以外にまた新しい発見があるかもしれません。
ARCH TOKYO 矢部
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