キャンバス!?いえ、レザーなんです。
マネージャー原が想い続けたその白い鞄。
白い鞄。
そういうと白いキャンバストートが頭をよぎりますが、今回の鞄は”レザーのトート”。
その鞄の名は“BIG GAME TOTE”
“アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ”が好んだライオンなど大物の狙うハンティングのことを“BIG GAME”と呼んだことからこの鞄の名の由来に。
MOJITO(モヒート)デザイナー山下氏が愛用していた英国J社の鞄を元に制作された鞄です。
「ただひたすらに“いい鞄”を求め」
2016年から約9年前の歳月を経て。
持ち手の帆布ハンドルの厚さ。
ライニングの使用した生地。(実はArchの過去の商品に使われていた生地)
サイドに2つポケットのみだった所にPCポケット追加。
それは前回の鞄からアップデートされて、、、
今回MOJITO × GROSS WALT × Arch のExclusiveとしてリリース。
圧倒的に何かが違うオーラだったその鞄とは。
素材にはニュージーランドのエルクレザー(ヘラジカ)。
この鞄に必要な厚みの革は350〜400キロ級の”ビッグエルク”からのみとれる極厚の原皮が使われています。
独特のシボ感で、モチっとしたふくらみ。
分厚く、柔らかく、強い。
革の内部にはまだオイルが残っており、身体や手から自然に染み出る油分が、皮のメンテナンスオイルの代わりになる。
まさに使いながら育てていく鞄。
持ち手には、綿100%の帆布ハンドル。
ここが前回の鞄と異なる“少し厚み”増した仕様に。
手に持ったとき、肩にかけたとき、その「持ちやすさ」と「厚みの理由」が自然と伝わるはずです。
鞄の内装も特別仕様に。
Archのアーカイブの商品に使われていた、ブラックシャンブレー生地をライニングに使用。
繊細な外装から、無骨さも感じられる内装仕様に。
前回は付いていなかったこの”PCポケット”をつけることにより機能性も向上。
エルクレザーの厚みそのものが天然のクッションとなり、しっかり保護される。
機能と美しさ、その両面を持ち合わせています。
そしてこの鞄の核にあるのが、RT.Basicという思想。
「日本の伝統技術を支え、伝え、広げる。それに恥じないもの作り」
80年以上にわたり鞄作りを続けてきた職人で結集された鞄メーカー
“GROSS WALT”(グロースヴァルト)
この鞄にも自立を促し、形を保つ玉線。
ポリエチレン芯材を入れず、職人が革の厚みをコントロールする事で成しえる絶妙な玉線仕上げの”RT.Basic”の技法が取り入れられています。

近代的な“便利な素材”や機械化を極力排除し、職人の手作業だけでつくりあげる鞄。
だからこそ、構造自体が“使い込めば使い込むほど馴染んでいく”ようになっている。
その真価は、きっと10年後に現れる。
それは“商品”ではなく、“思想”であり、
ある種の「生き方」のようなものにも感じられます。
一見すると、キャンバス地にも見えるような白いレザートート。
でも、手に取り、使っていくとわかるのです。
それが「気を遣いながら使ってきた時間」の蓄積そのものであり、自分だけのものになっていく過程を、むしろ愛おしく感じることを。
白い鞄を持つというのは、
“ただのファッション”ではなく、“どう暮らしたいか”を選ぶようなことなのかもしれません。
鞄は、ただの道具ではない。
気分を上げたり、気持ちを正したり、
ときには自分らしさの拠り所になったりもする。
この白い鞄は、そういう鞄になっていくことでしょう。
「本当の一生モノが完成した喜びを共有したい」
その思いを是非感じてください。
Arch Tokyo 中田