26SS AUBERGE × ARCH 【白い軍パン】これさえあれば Vol.2
私は白いパンツが苦手でした。
20歳の頃に1度、白いパンツにチャレンジした事があります。
何のディテールもないパキッと明るめの真っ白な綿パン。
若かったせいか、見慣れていなかったせいか、合わせ方がわかっていなかったせいか。
その時は数回着用して、どうにもこうにも衣装っぽくなってしまい、気付いたらフェードアウト…
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それから約20年…
洋服屋になった事もあり、この長い期間様々な洋服(パンツ)を着用してきました。

インディゴのデニム、カーキの綿パン、サマーウールのグレートラウザー。ブラックリネンの紐パンツにブルーやブラックのワークパンツ、そしてオリーブ色の軍パン。柄モノなんかもチャレンジしました…それはもう手元に残っていませんが笑
写真は自宅の写真ですが、見て頂くと分かる通り白いパンツが1本、2本、3本…今では無くてはならないパンツのひとつに。
そんな白いパンツは全て軍パンかワークパンツ型。
また、真っ白ではなくやや生成りがかった色味が多く、基本的に綿かリネンモノ。

最近のARCH TOKYOでは白パンスタイルがブームで、スタッフの小林が白いグルカトラウザーズを着用していたり、中田がホワイトデニム(画像では白くみえませんがホワイトデニムです笑)を着用していたりと日によっては出勤者が全員白パンスタイルの日がある程です。
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前置きが長くなってしまいましたが、
タイトルからお分かりの通り、今回のテーマは【白い軍パン】
汚れても洗濯し、多少擦れや汚れが残っても軍パンなので気にしない。
前回のブログに書いた、ビビッときた生地が生成り色”カリビアンシーアイランドコットンのヘリンボーン生地”であった事。自分自身がここ数年様々なパンツ履いてきて、【白い軍パン】の汎用性の高さやスタイリングの軸にしやすい事。
あとは、今自分が欲しいモノである事笑
それらの理由から今回の別注品は【白い軍パン】に決定!!
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ここからは数多くある世の中の軍パンの中で、今回の生地を見たとき瞬間的に頭の中に浮かんだ軍パンが何だったのか…


それは…20世紀初頭にフランス軍の作業・訓練用ユニフォームとして採用されていた作業着(ワークウェア)
【Bourgeron ブージュロン】でした。
白や生成り、そしてストライプなどのコットンキャンバス地やヘリンボーンのリネンなど様々な生地が存在する【白い軍パン】の代表格。
戦闘用ではなく非戦闘用、軍パンでありながらワークパンツという点は、愛好者が多い理由のひとつだと思います。
ブージュロンはトップスも存在し、過去のAUBERGEコレクションでもそのディテールを用いた品があった事はAUBERGEファンは覚えているはず!?
5年前のYouTube”AUBERGE Channel”では19世紀お仕立てフレンチワークパンツの話がでておりますが、同時代に製作されていたブージュロンはまさに同じような仕立てのミリタリーパンツ。M47よりも約50年程前!?とは思えない丁寧かつ品のある軍パンであった事は間違いないです。



先程も少し触れましたが、ブージュロンパンツには様々な生地・ボタン・ディテール・シルエットが存在。偶然にも弊社にヴィンテージのブージュロンパンツが5本あった事から、それらを細々チェックし、今回別注させて頂く品のディテール・ボタン・シルエットを決定していきました…

いつもながらサンプルは絶賛製作中ですので、未だ現物の写真はありません。
おそらく到着するのはイベント前日かと…
もし間に合えば前日夜にVol.3ブログ書きます。
上記はサンプル製作前に意見をまとめておこして頂いたデザイン。
また、このデザイン画ではわからない拘りのディテールもあるので、追ってお伝え出来ればと思います。
今回の別注【白い軍パン】の品名・サイズ・価格などはイベント前ギリギリになるかと思いますが、
こちらのブログ、ARCH TOKYOインスタグラムでも公開するのでもう少々お待ちください。
最後に、YouTube “ARCH Channel”にて26SS展示会の様子もUPされておりますので、
そちらも合わせてご覧くださいませ~
それでは次の情報公開もお楽しみに~
A R C H はら