ビーズに流れる時間。

Share
this article

ROOTS to NORTH WORKS -Beads and Time-
at Arch Tokyo

2026/6/20(sat) – 28(sun)

素材の美しさやベーシックなデザインを基本として、変わらない価値を持つモノを一つ一つ手作業で作り上げるジュエリーブランド<NORTH WORKS(ノースワークス)>のイベントを6月20日(土)〜28(日)の9日間にわたって開催いたします。

昨年はNORTH WORKSのルーツの1つでもある、約100年以上前に発行されたアメリカの一ドル銀貨、モルガンダラーを使用したシルバーコレクションのご提案をいたしました。
今年は、NORTH WORKSのもう一つのルーツでもあるビーズジュエリーにフォーカスします。

NORTH WORKSで扱っているビーズは、かつて装飾品としてだけではなく、貨幣として、交易品として、海を渡りヒトからヒトへ移ってきた歴史があります。
色や形が異なるビーズ一つ一つが現代に至るまでに過ごしてきた時間とそれにまつわる文化に触れながら、Arch Tokyoとしてビーズジュエリーのご提案をいたします。

加えて、イベント期間中は、Arch Tokyoにてセレクトしたシルバーコレクションもご用意いたします。

6/27(土)は、NORTH WORKS 太田氏に在店いただき、みなさまをお迎えいたします。

販売商品オーダー商品をご用意しております。
商品によっては数に限りがあるものがございます。あらかじめご了承くださいませ。

※オーダー商品については8月ごろのお渡しを予定しております。
生産の都合上、納期が前後する可能性がございます。あらかじめご了承くださいませ。

※オーダー商品は、オーダー内金として商品代金の半額、もしくは全額いただきます。
(お支払い方法につきましては現金クレジットカード各種電子マネー等ご利用可能です。)
オーダーキャンセルは承りかねます。あらかじめご了承くださいませ。

※遠方にお住まいのお客様からのご注文も承ります。
Arch Tokyoの電話(03-5825-4649)Arch Tokyoのメール(tokyo@archstyle.tv)Arch Tokyoインスタグラム(アカウントはこちらにてご連絡くださいませ。

米軍ハウスを改装したNORTH WORKSのアトリエ。
全てのNORTH WORKSのジュエリーは職人さんたちの手で一つ一つゆっくりと時間をかけながら、
この場所で製作されています。

工房に並ぶ、個性ゆたかなビーズの数々。
色や形、大きさ、材質、無地のもの、柄やモチーフがあしらわれたものなど視覚的な違いや、
それぞれのビーズに流れていた時間もさまざま。

NORTH WORKSが扱うビーズは約15~16世紀ごろに製作されたもの、あるいはもっと前に製作されたものもあります。
数百年の時代を超えて、人から人へ、大陸をわたり海を超えて。
その当時からビーズはトレードビーズとも呼ばれ、貨幣や交易品として扱われていました。
そして交易されたものは、先住民族たちなどによって、装飾品やお守りとして身につけられるようアクセサリーへ。
これがビーズジュエリーの始まりです。

例えば19世紀アメリカでは、ヨーロッパ大陸からの開拓者と先住民族ネイティヴアメリカンの間で
盛んに交易が行われていました。
衣服(ハット)や雑貨、家具に使用される毛皮の産地として注目され、それとトレード(交易)されていたものの一つがビーズであり、
交易にて入手したトレードビーズを使って、彼らの願いをこめた装身具として姿を変えるのです。
(ぜひこの話は、stand.fmにて配信している「浅草橋の洋服屋」♯33にて)

貨幣の祖先ともいわれる貝殻は”人類最古の装飾品の一つ”とも言われています。

その歴史は一説によると遡ること、なんと紀元前にまで!!
貝殻を切って削って磨かれて加工されたシェルビーズは、伝統工芸や手工芸、アクセサリー、貨幣として扱われてきました。
現代でも海産資源が豊富に採れる地域でシェルビーズは生産されています。

「貝の通貨の祖先」ともいわれるカウリーシェル。
子宝や安産の願いが込められた縁起の良いシェルで、NORTH WORKSのコレクションでも使用されている。
ブランドで持っているのは麻袋に包まれたデッドストック!!

鮮やかで複雑な輝きをみせるアバロンシェル。
美しい真珠層を持っているからこその輝きで、その美しさからアクセサリーや雑貨など広く使われてきた経歴があります。

淡いピンクが特徴のクイーンコンチ。
カリブ海やメキシコ湾に生息する大型の巻貝。
昨今では生息数が激減し、現在ではワシントン条約にて厳しく制限されている希少な貝殻です。
コンチは貝の意。コンチ→コンチャと変化し、日本ではコンチョと語感を変えています。

そして色合い鮮やかなガラスビーズ。
NORTH WORKSでは、北イタリア・ベネチアで製作されたvetro di murano、通称ベネチアングラスビーズを主に扱っております。
現在では生産されておらず、一つ一つ職人の手作業によって製作されていたガラスビーズは、
大きさや形状が不揃いで、ベネチアングラス特有の発色の良さが特徴です。

NORTH WORKSの工房に飾られるベネチアングラスのカラーナンバーを記したもの。

このベネチアングラスビーズは、シェルビーズと同じく交易品として扱われてきた背景があります。
かつてベネチアの地は貿易の要衝であったことから鮮やかなガラス製品・ガラスビーズもその対象でした。
17世紀に創業したヨーロッパとアジアの貿易を担った東インド会社、
同時期に創業したカナダのハドソンズ・ベイ・カンパニーでもガラスビーズを扱っていた記述があります。

NORTH WORKSの工房に並べられたデッドストックのベネチアングラスビーズ。
交易でも使われず保管されていたデッドストックは、発色の良さやつるっとした光沢が特徴。

交易にて取引済みのベネチアングラスビーズ。
デッドストックで保管されてきたものに比べて交易済みのビーズは土などから出土することから、
ビーズ表面に小傷が入り、マットな質感が特徴。

ベネチアングラスビーズのうち、フェザー(羽)があしらわれたフェザービーズ。
紡錘型で羽のモチーフの入り方が一つ一つ異なり、ハンドメイドならではの雰囲気。

ベネチアングラスビーズのうち、ホワイトハーツ。
ホワイトのガラスビーズの周りに、気化させた金属を定着させることによって鮮やかなレッドを出しています。
定着させる金属(金や銅、セレニウム)が時代によって異なり、それによってレッドの質感が変化します。

人類の歴史と深く関係しているトレードビーズ。

NORTH WORKSで使用しているトレードビーズは、単なる装飾品ではありません。
それらはかつて貨幣として、交易品として、あるいはお守りとして、人から人へと受け継がれてきたものです。
長い年月を経てビーズには、色や形、質感の違いだけでなく、目には見えない時間の痕跡が宿っています。

そんな希少なトレードビーズを使って、NORTH WORKSではビーズの大きさや色、配置、長さなど、
現代のファッションの中で自然に機能するよう設計され、
シャツやカットソー、ニットやジャケットといった日常のスタイルに静かに溶け込みます。
季節を問わず、その時々の装いに寄り添うことができるのも、NORTH WORKSが製作するビーズジュエリーの魅力の一つです。

太田さん!!
ビーズネックレスを重ねてつけた、このボリューム感すごくいいですね!!

トレードビーズについて、太田氏からさまざまなお話をお伺いしていたときに、スタッフNAKATAがふと一言。

次のブログでは、Arch Tokyoスタッフ3人と太田氏との対話から生まれたモデルをお披露目いたします。
ぜひお楽しみに。

Arch Tokyo 小村
Instagramはこちら