KENNETH FIELD ARCH EXCLUSIVE “CANONICO HOPSACK 2P TROUSER”
グレーのトラウザーズ。
ARCHではこのアイテムをスタイルの軸として考えています。
お店にご来店されたことがある方でしたら、スタッフの口から”グレーのトラウザーズ”というワードをよく耳にする方も少なくないはず。
ではなぜそこまで拘るのか。
歴史は1930年代まで遡ります。
この頃からグレーのジャケット、トラウザーズというのは存在しており、セットアップでの着用だけでなく、単品でのコーディネートが可能という販売戦略があったようです。
そのあたりからセパレートでの着用が市民権を得るようになりますが、当時はノーフォークジャケットと呼ばれるツイード素材とのコーディネートが一般的。
トラウザーの色もグレーよりホワイトの人気が長らく続いていました。
アメリカントラディショナルの代表的な装いとして、ネイビーブレザーにグレートラウザーという組み合わせが鉄板とされておりますが、1970年代までは着こなしとしてルール化されていなかったと言われています。
これはあくまで考察ですが、1980年代以降にブルックスブラザースやJプレスなどがネイビーブレザーにグレートラウザーを合わせるスタイルを提案したことでアメリカントラディショナルのルールの一つとして提案され、それが定着したのかもしれません。
そして、今やアメリカントラディショナルに欠かせない存在となったグレーのトラウザーズをKENEETH FIELDとのEXCLUSIVE MODELとして今年もリリース致します。
80年代のアメリカンスーツのトラウザーをベースにした2プリーツタイプを採用。
腰回りはゆとりがあり、裾に向かって綺麗にテーパードしているシルエットが特徴的です。
使用している生地はテキスタイル(織物・布地)として350年以上の歴史を持つイタリアの老舗メーカー“VITALE BARBERIS CANONICO(ヴィタルバルべリス カノニコ)”
今年もカノニコ社が手掛けるホップサック(バスケット織)を使用しています。
生地の表面の艶感が抑えめかつ独特なドレープ感を併せ持っています。
肌あたりも良く、夏場履いていてもベタつかない上にシワにもなりにくい。
言わば春夏に最適なサマーウール生地なのです。
コインポケットにバックポケット仕様。
随所にアメリカらしい匂いを感じます。
正当なアメリカントラディッショナルなスタイルはもちろん、シャツをタックアウトさせ、カジュアルなスタイルでも非常に格好良いです。
グレーのトラウザーズのイメージに関して、KENNETH FIElDデザイナー草野氏にお話を伺ったところ、こんな回答を頂きました。
「グレーカラーのトラウザーはメンズドレスクロージングでは重要なアイテムかもしれませんが、決してフォーマルなアイテムでは無いと思われます」
「KFにとってグレー色のトラウザーは、ある一定のルールやトラディショナル感をどれだけコーディネートで払拭できるのか?を考えさせてくれるアイテムです。わかりやすく言うとミリタリーアイテムと同じです。ミリタリーの服は、命を守る為に全て着用ルールが決まっていましたよね?そんなアイテムを街着として自由に着る考え方と同じです。
ルールがあったから、自由な着こなしが出来るし、逆にルールに助けられている可能性もあります。」
KENNETH FIElDデザイナー草野氏
草野氏が仰っているようにグレートラウザーズとは一概にセットアップで着るようなフォーマルな組み合わせだけでなく、決められたルールをどれだけ自身のスタイルに置き換えることのできるかが面白い部分であると思います。
それもあり、KENNETH FIELDは同じホップサック生地のグレートラウザーズを作っておりません。
コーディネートの妄想を掻き立て、考えさせてくれる。
そんなアイテムであると感じます。
気になった方はぜひ店頭で足を通し、妄想を掻き立たせてみてください。
履き続けることできっと自分の着こなしが見つかることでしょう。
ARCH TOKYO 矢部
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