Paraboot

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今年でARCHを運営するミサンガインターナショナルは、創業20年を迎えました。

ヨーロッパとアメリカヴィンテージをメインに品揃えしていた中、オープン当初から唯一新品のブランドで扱っていたのが”Paraboot”と”ANATOMICA”です。

当時は、全く売れなかったと話を聞いた事があります。

最初に仕入れた3,4足を売るのに4年くらいかかったとか…それでもParabootを提案し続けていたのは、オーナー山内が本当に履きたい靴だったからでしょう。

自分達が信じたものだけを提案する。
この姿勢は昔から変わっていないと思っています。

フランス軍や公共機関等にも納品実績のあるParabootのレザーシューズ。

国内からも高い信頼を得ているワークブーツメーカーは、僕らにとっても欠かせないものとなっています。

個人的にParabootを愛用している理由は、3つほどあります。

⑴ 縦横にステッチが走るノルウェイジャン製法が、水や雪の侵入を防ぎ靴下が濡れるという事がなく、悪天候でも気兼ねなく履ける。

⑵ 唯一、自社でアウトソールを生産するParabootのラテックスソールは、北海道の雪道でも快適な歩行が可能です。
北海道の緯度に近いフランス・グルノーブルで生産が始まったこともあり、雪道を想定した靴作りをしています。

11月後半から4月の雪が降り始める期間は、手放せない相棒です。

⑶ レッドウイング等のワークブーツと同等の機能を持ち合わせていながらも、フォルムがゴツくなくフランスらしいデザインになっている。

軍パンやワークパンツといった無骨なアイテムに合わせても自然と馴染むのは、この部分が大きいです。

フランス軍のM-47 PANTSに、ParabootのCHAMBORD。

20年間変わらずに提案しているARCHのスタイルです。
本格的にこの時期になってくると、やはりこの組み合わせが落ち着くのです。

話は変わりますが、先日偶然にもイギリスで見つかったフランス軍のM-47 PANTS。
サイズ表記やメーカーのタグ、色味など、珍しいディテールだったのでご紹介します。

1940年代から50年代にかけて生産されていたM-47 PANTS。
ミリタリーの生産を請け負うメーカーは、国から信頼を得ているメーカーが生産する事が殆どです。

当時、この”Pigean Voyageui”というメーカーが、M-47を専門で生産していたそうです。
メーカータグが付いたままなのは、色々な推測があるのですが、間違ってタグを残したまま納品したか、もしくは納品しなかった物をそのままメーカーで販売していたか…

どちらにせよ、フランス軍のM-47なのは間違いない一本です。

イギリスでこの手のアイテムが見つかるというのも興味深いですよね。
しかも全てデッドストックです。

FRENCH ARMY M-47 PANTS
DEADSTOCK
SIZE 92M / 92L
PRICE ¥41,800 in tax

サイズも、ウエスト32〜36くらい方でしたら丁度良く履けるサイズが揃っています。

色の抜けたワークジャケットに、M-47、足元はParaboot。

フランスの蚤の市に、実在するであろうパリジャンを妄想して…こんなスタイルをしたいです。

Paraboot TRUNK SHOW
11/25〜11/27
IN ARCH SAPPORO

そして、毎年恒例となっているParabootトランクショーを、今週末から開催します。

今回も約50種類の豊富なラインナップを一堂にご覧に頂けます。

メンズのラインナップに加えて、レディースのモデルも今回は豊富に揃っています。

期間中は、Paraboot正規輸入代理店RPJの篠崎氏にも店頭に立って頂きシューフィッティングをして頂けます。
普段は聞けない、Parabootの手入れ方法や生産背景など色々と伺ってみてください。

期間中、Paraboot製品をお買い上げ頂いた方には、ノベルティとしてシューツリーをプレゼントいたします。

是非、この機会にご覧になってください。

ARCH 宅見