身に纏うバッグ

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いつからだろう、休日に手ぶらで出歩くようになってしまったのは。

3〜4年前は、仕事だろうが休みだろうがどこへ出掛けるにも用不相応なスペックのバッグに、あらゆるシチュエーションを想像して使うはずのない物で
パンパンに溢れさせて満足していたあの頃。

今思えば重たい上にかさばるし無駄でしかないと一蹴しているが
きっと当時は譲れなかった自分なりの正義だったのかも知れない。

大荷物で相変わらず街に繰り出して洋服を見て歩いていたある時、当時よく通っていた洋服屋で身に纏うバッグを勧められたことを、今になってふと思い出す。

身に纏うバッグと書いたが、その名の通り大量用のポケットが
いくつも付いたワークベストやハンティングベストの類のことだった。

ぶっちゃけた話、その時は何が良いのか全く分からず購入には至らなかったが
今になってそれらが気になって仕方がない。

BONCOURA / PACK VEST DUCK
COLOR / BROWN
SIZE / 38 , 40
PRICE / ¥52,800- in tax

このポケットの多さ、容量、洋服としてのカッコ良さ。
まさに頭の片隅にあった記憶そのもの。

背面の特大ポケットはボタンで調整することで、バックパックのような形状に
変化する、BONCOURAらしいユニークなディテールも愛着の湧くポイント。

アメリカンワークウェアの代名詞的なブラウンダック生地はいかにも
頑丈で、日々のハードユースにも耐え、1日程度の小旅行なら
これだけで行けてしまうほど。

ポケットに入れている物の形を縁取るようなエイジングも楽しめて
ここまで着用シーンを想像できる洋服はなかなか無いとつくづく思う。

VEST / BONCOURA “PACK VEST”
COAT / VINTAGE GRENFELL
PARKA / KENNETH FIELD
PANTS / BONCOURA
SHOES / GUIDI&ROSELLINI

アイテムだけで見るとどう合わせていいか迷ってしまうジャンルの洋服では
あるけれど、難しく考える必要はあまり無いと個人的に感じる。

カットソーやスウェットなどのインナーにざっくりと羽織るのも良し。
今の時期だったらコートやアウターの上からのレイヤードスタイルも新鮮で
いつものアウターが違った見え方で楽しむのも良し。

きっと新たなコーディネートが見つかり楽しいかもと、妄想が膨らんでしまう。
これだから洋服はどれだけ持っていても辞めれない…

ここまで読んで、もし気になってくださった方は
是非一度袖を通してみて欲しい。
きっと今までには無い発見があるはずです。

さあ今日はどこへ出かけよう。

ARCH TOKYO 小見野

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