MSG&SONS / “2PACK TEE MADE IN USA”〜誕生秘話〜

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ARCHでPACK TEEを作る。

しかも3年以上の年月をかけてようやく完成!?

どんな物ができるのだろうか。

期待を膨らませながら6月に東京地区での合同MTGがARCH南青山の2階にて開催された。

弊社代表山内と生産を担当する渡辺を交えてのMTGは私自身初めての経験であった。

内容は23SS並びに23AWの商品ラインナップと詳細について。

ラックには今後リリース予定のアイテムがびっしりと並んでいたのが今でも脳裏に焼き付いている。

軽い雑談を交えた後に商品説明が開始。

いくつかの商品説明を終えた後にいよいよPACK TEEの順番が回ってきた。

代表山内がPACK TEEを手掛ける想いを聞き逃すまいと自身のメモにペンを走らせる…

アメリカのノースカロライナ州の綿花から生地を作り、縫製、パッケージに至るまで完全なMADE IN U.S.A。

これは後々調べて分かったことなのだが、アメリカのノースカロライナ州はアメリカでも3本の指に入るオーガニックコットンの名産地のようだ。

生地、縫製までMADE IN U.S.A.か…

男のロマンとも言える生産国に拘るのはARCHならではだ。

待てよ…

パッケージも!?

MADE IN USAで手掛けるというのは想像できたが、“パッケージ”も。

聞くところによると、1から考えた完全オリジナルデザインであるという。

自身の想像を遥かに上回る抜かりないクオリティに思わず苦笑してしまった。

透明なパッケージに赤文字。

数あるVINTAGEのPACK TEEを吟味したデザインは、タグなしの記載や簡単な生地の説明がある箇所が正しくアメリカらしい。

洋服に限らず、ゲームや携帯を購入し、初めて開封する時の心躍るあの感覚と近しい物を感じるのではないだろうか。

袖に用いられているステッチは“天地引き”という縫製。

古いTシャツに採用されていた仕様だそう。

生地の表面にポツポツと小さな縫い目が見える。

すぐほつれたり、切れてしまうのでは?と思いがちだが、縫い目の構造上強度は一般的な平2本針縫製より優れているそうだ。

そしてPACK TEEといえばの丸胴。

横にサイドシームが入らない仕様のことである。

丸胴でも横割りいわゆるサイドシームが入る仕様でも着心地というものはそこまで大差は感じないのだが、包み込まれているような肌あたりがなんとも堪らない!という方が多いのではないだろうか。

PACK TEEといえば完全な肌着向けだと思いがちであるが、これはギリギリ透けない厚みで作っている。

この調節が最も時間を要したそうだ。

言わば1枚で着てもいい肌着。

そうくると、1つの疑問が思い浮かぶ。

Tシャツと肌着の使い分けって…?

次回のブログをお楽しみに。

矢部航生