Arch / FRENCH SAILOR SHIRTS & PANTS LINEN



セーラーシャツにブルトンシャツ(バスクシャツ)、そして赤いポンポンのベレー。
19世紀、ナポレオンの時代から現在に至るまで世界最高クラスの軍事力を誇る、
”Marine Nationale”(フランス海軍)。
そこで働いていた海の男達は男らしくもあり、チャーミングでもあり、やはり魅力的に感じます。。
Arch / FRENCH SAILOR SHIRTS
COLOR / NATURAL
MATERIAL / LINEN
SIZE / S , M , L
PRICE / ¥44,000-(inc TAX)
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Arch / FRENCH EASY PANTS
COLOR / NATURAL
MATERIAL / LINEN
SIZE / S , M , L ,XL
PRICE / ¥46,200-(inc TAX)
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古くは金銀、穀物と並ぶエジプトの交易品として、紀元前からヨーロッパに渡り利用されてきたリネン。
19世紀後半〜20世紀前半、ヨーロッパでは綿と同等に盛んに生産され、当時の人々にとってはありふれた素材でした。
フランス海軍の艦上での作業用に着用されたワークウェアも、やはりリネン生地のものが多く、
安定した供給、通気性や耐久性といった面から重宝されていた素材であることがわかります。
1910年代に生産されたリネンのセーラーシャツやワークパンツは、
少しグレー掛かった独特な”白”が魅力。
生機(染色を行う前の生成りの生地)の簡素なワークウェアは、
日射しや潮風を浴びて、時に汗をかき、100年の時を経て徐々に色が抜けていく。
そうしてこのなんとも言えない特有の”白”は生まれます。
今回のアイテムはこの“白”を当時と同じように“変色”させることによって作り出すことを目指しました。

「この風合いを表現するのに、3年かかりました。」
2月に行われた商品展示会で言われた一言。
そんなに前から練られていた企画だったのか、、
と毎度Archのプロダクトには驚かされるのですが実物を見れば納得。
100年の経年変化で生まれたヴィンテージ特有の色を、
染めによってではなく、脱色によって表現するため、
何度も何度も試行を繰り返し、ようやく辿り着いた色なのです。


そして使用されているボタンは1910年代頃までフランスで多く使用されていたBONE BUTTON(骨のボタン)。
弊社オーナーがパリの倉庫で発見した貴重なデッドストック。
生地とも相まって生まれる雰囲気はヴィンテージさながら、当時の空気を内包しています。

FRENCH SAILOR SHIRTSのベースとなっているのは、
弊社オーナーが所有する1910年代のフランス海軍のセーラーシャツ。
フロントに二つボタン、ショールカラーのような所謂へちま襟、
内ポケットが一つのシンプルなプルオーバーシャツです。


ぷるんと風になびいて揺れるリネンの生地は視覚的にも着心地的にも気持ち良い。
フランスのワークウェアらしい前振りの袖付けもあり、袖を通すとその着心地の良さに驚くはずです。


まだ夜が肌寒い季節の今時期であれば、シャツの上に羽織る”スモック”として、
より暑くなる時期にはカットソーやSchiesserのヘンリーネックをインナーに”シャツ”として着用するのがおすすめです。

FRENCH EASY PANTSは、リネンの素材感を活かしたゆとりのあるテーパードシルエット。
昨年好評だったFRENCH EASY WORK PANTSのディテールを削ぎ落としよりシンプルにアップデート。



イージーパンツでありながらフレンチワークらしく美しいシルエット。
そして昨年のブログで僕の先輩小村さんが言っていたことでもありますが、
前開きのボタンフライ仕様であることもポイント。
盛夏の時期、最終的に手にとってしまうのは着脱のしやすく着心地の良いもの。。。
もちろんそればっかりではないけど、一本は持っておきたいものです。


この色を出すために3年かかりました。
という話をしましたが、セーラーシャツの製作を企画し始めたのは10年以上も前のこと。
流行や時代性に左右されず、「プロダクトアウト」(僕らが良いと思ったものを作る考え方)で、ものづくりをする、Archだからこそ作ることができたアイテムです。
Arch東京 小林