Arch SAPPORO / DUFFLE COAT MADE IN ENGLAND
ここ札幌に転勤してきた時、とあるリストを目にしました。
どんな流行にも囚われない時代に左右されないものを提案する僕たちにとってのスタンダードアイテムを書き連ねたリスト。
いつしか弊社オーナーから聞いたものだと教えてもらいました。
そのリストの中には、コート・ジャケット・トップス・ボトムスなど各カテゴリーに分かれています。
コートの中だと、バルマカーンコート・ピーコート・フィッシュテールパーカー、そしてダッフルコートの4つ。
ここ日本では、ダッフルコート=優等生が着るモノというイメージがつきがちなアイテムですが、
本来はイギリスの漁師やイギリス海軍にも採用されるワーク・ミリタリーに根差す由緒正しきコートの一つ。
そのようなルーツを持つダッフルコートの根源的な部分を捉え、
今回は素材やパーツ・生産背景に至るまで”イギリス”にこだわったダッフルコートを製作しました。
“ワークウェアー”としての英国製ダッフルコート
Arch SAPPORO / DUFFLE COAT MADE IN ENGLAND
COLOR / BLACK
SIZE / S , M , L , XL
PRICE / ¥132,000- (inc tax)
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2023/11/2(thu) ON SALE
膝丈ほどのミドルレングスに、脱着可能な2枚はぎのフード・襟元のラウンドカラーなど、
特徴的なディテールを持ったダッフルコートは、ダッフルコートの元祖とも言えるべき某G社が1960年代〜70年代にかけて製作していたもの。
パターンに関しては、40年代のイギリス海軍のダッフルコートに用いられるパターンを”ほぼ”そのまま使用しました。
イギリス海軍に支給されていた40年代のダッフルコート特有の平面的なパターン。
シンプルでして簡素な作りですが、パターン修正を加える”スキ”がないほど、シンプルでいて洗練されたパターンであることが伺えます。
今回生地として選んだのは、1837年創業、老舗のウーレンミルであるABRAHAM MOON(アブラハムムーン)社の高密度ウールメルトン。
数あるムーン社のファブリックコレクションの中でも由緒あるヘリテージコレクションの中から、
このダッフルコートにあう限りなくブラックに近いダークネイビーのものを選びました。
生地の目付けにして約970g/m。
まさしく質実剛健という言葉がにあう目が詰まったヘビーメルトンはその重厚な見た目とは相反して、しなやかでいて軽く柔らかい。
かつてイギリスの鉄道員・消防隊・郵便局員などに支給していた厳格に規定を設け製作されていたいわゆる”BRITISH STANDARD”と呼ばれる生地。
それをMOON社が現代に復刻し、実用性と着用感を両立させた英国製の生地を使用しました。
ダッフルコートのアイコニックな部分であるジュートの麻紐と本水牛のトグルボタンは、すべてイギリス国内で手配。
メルトン地の縫い代には丁寧にパイピングを施し、フード部は実用性とシルエットを考慮し、バランスを修正。
そしてそれら全ての工程をイギリス国内の工場で行っているということ。
ウエストミッドランズにある某G社のダッフルコートの生産下請けを請け負っていた工場に製作を依頼。
イギリス国内で生地や付属品の手配、縫製、仕上げの工程にいたる全てを一貫して行うことができる、いわばダッフルコートのスペシャリストとも言えるべき工場に仕上げていただきました。
古き良き洋服文化や現代において失われかけているモノづくりに着目して、
主にイギリスでの生産にこだわっているArch SAPPORO MADE IN ENGLAND。
その洋服がデザインされたオリジンで製作を一貫することで生まれる、その洋服本来の雰囲気やディテール。
ぜひ現代に甦ったホンモノをご体感ください。
Arch 小村