Arch Raglan Coat ”TAILORED BY ONE ARTISAN” 

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“TAILORED BY ONE ARTISAN”

今では考えられないですが、かつてはミリタリーウェアやワークウェアであっても、テーラーリング技術を用いて一人の職人が一着の全工程を縫い上げる「丸縫い」という手法が用いられていました。

洋服然り、鞄や靴も各工程を分業でひとつの物を完成させるのが当たり前の現在となっては、ほぼ既製品では使われることのない手法です。

決して効率化された洋服づくりを否定する訳ではありませんが、古き良き時代の技術や熟練した職人の手仕事によって生み出される洋服に僕たちは惹かれます。

半世紀に渡りミシンを踏み続けるコートに特化した熟練職人に作成を依頼し、裁断から仕上げまで一人の職人による「丸縫い」で、Archが目指す時代に左右されないベーシックなバルマカーンコートを製作しました。

Balmacaan(バルマカーン)とは、スコットランドのバルマカーン森林に由来する伝統的なコートの名称です。

日本ではステンカラーコートの方が馴染みがあるかもしれませんね。

袖は2枚袖といって、腕の上部と下部の2か所で縫い合わせて、2枚の生地を合わせる事で製作されています。

2枚袖のラグランコートは、肩のラインがしっかりと出来上がっていてクラシカルなシルエットが魅力ですがジャストサイズでないと、ボコッと肩のシルエットが出てしまいどうも古臭い印象に…。

今回製作したコートは2枚袖でありながら、どの方でも肩を綺麗に見せてくれ、これには僕たちも驚きました。
また、中に着る物を変えても、肩が張ってしまったり、余ってしまう事もありません。

生地は眠っていたイギリスの70年代デッドストック。
当時テーラード界を専門に卸をしていたファクトリーブランドが製作したもので、とても柔らかい肌触り。

クラシックなハウンドトゥースの柄は、個人的にも大好物です…。

胴裏のスレキも抜かりなく、イギリスのデッドストック生地を使用しています。

本来、Archレーベルは、全店舗で展開されますが、
デッドストックの生地のため、製作出来る着数が限られてしまい、今回はArch Sapporoのみでご覧いただけます。

1着のみしか製作する事が出来なかったサイズも…

日本の丁寧な職人技術が凝縮されたコートに袖を通してみてください。

Arch 荒

Arch
RAGLAN COAT HOUNDTOOTH
Color Houndstooth
Size M,L,XL
Price ¥99,000-(inc.tax)