OUTIL / TRICOT NAY
MARINE NATIONALによって19世紀からブレトンシャツという名で採用されていたストライプのシャツ。
ブレトンシャツの名前の由来ともなったフランスの北西部にあるブルターニュ地方は、3方を海に囲まれ漁業が盛んに行われてきた地です。
冬の厳しい寒さより漁師を守るべくできたのが、分厚いウールでおられたブレトンシャツでした。
後にMARINE NATIONALの制服として正式採用され、多くの著名人が着用するほど存在が広く知れ渡ったシャツになったのです。
歴史にして約3~400年、由緒正しきシャツなのです。
数々の著名人が愛したストライプシャツ。
フランシス・スコット・フィッツジェラルドやアンディウォーホル、ココ・シャネル、シャルロット・ゲンズブールなど、名前をあげればキリがないほど様々な人に愛用されたシャツなのです。
さて今回入荷したOUTILのTRICOT NAY。
1880年代から1930年代初頭にかけてMARINE NARTIONALに納品されていたインディゴ糸によるストライプのブレトンシャツがモチーフになっています。
OUTILデザイナーの宇多氏がインディゴ糸によるブレトンシャツを見つけるたびに密かに買い集めていたそうです。
フランス本土でもなかなか見つけることができない希少なものだそうです。。
シルエットは程よく肩幅と身幅にゆとりを持たせた、TRICOT AASTよりもすっきりとしたインナー使いしやすいシルエットに。
MALINE NATIONALに支給されていたヴィンテージは船上でモノに引っかからないようにタイトフィットでゆとりがない仕様のものですが、TRICOT NAYは日常着として着やすいようにモディファイが加えられています。
9分に設定された袖もオリジナルを踏襲したデザインです。
TRICOT AASTのように袖を大きくロールアップしても良いですし、インナーとして着るときはジャケットから袖が出ることなくスマートな佇まいです。
またTRICOT NAYの最大の魅力と言っても良いのがインディゴ糸の経年変化です。
着用と洗濯を繰り返すことによって画像2枚目のような鮮やかな藍色に変化していくのです。
耐久性を持ったバスクシャツに経年変化するエッセンスが加わった着るごとに楽しむことができるバスクシャツ です。
宇多氏に初めてご挨拶したときもボーダーシャツにLevi’s、足元はAldenのスェードブーツ、先日来札された時もボーダーシャツにLevi’s、足元はBIRKENSTOCKというスタイル。
長年にわたりフランスと密に関係を持ってきた宇多氏が着こなすボーダーシャツのスタイルはリアルパリジャンなのだと気付かされたわけです。
季節を問うことなく着ることができるTRICOT NAY。
着用するごとに経年変化する生地感とインディゴの色彩変化を楽しみながらデイリーウェアとして日々愛することのできる洋服になることでしょう。
Arch 小村
COLOR / WHITE× INDIGO , BLACK×INDIGO
SIZE / 2 , 3 , 4
PRICE / ¥24,200 (inc tax)