OUTIL / FRANCE DENIM
今季のOUTILは過去のラインナップと”一味違う”と感じていました。
フランス軍で使用されていた1920~30年代のヘリンボーン生地を参考に世界最古のデパートといわれるBelle Jardiniere製のスポーツ用ジャケットと思われる個体をモチーフに再構築した一着。
40’sフランスのリゾート用と思われるシャツを参考にジャガード織りで織られた花柄のデザイン。
ワークウェア、ミリタリーウェアにルーツを持つOUTILですが、今シーズンはベースは崩さずにどこか品があるようなアイテムが多いように感じます。
デザイナー宇多氏は定番商品と呼ばれる商品を意識して作らないと語っている中、今回初めて定番化したいと語ったOUTIL完全オリジナルデニム生地。
本藍で縦糸を”カセ染色”をし、横糸にヘンプを打ち込んだ生地。
カセ染色とは、ぐるぐると束になった状態の糸を 穴のある管に布を掛け、穴から染液を噴射して染色する染め方のことを言います。
時間と手間がかかる染め方ではありますが、その分美しい色味で仕上がるのです。
本藍のカセ染色にて生まれた透き通るようなブルーは正しく唯一無二。
ヘンプを打ち込むことにより、独特の生地の味わいがあります。
1950~60年代のフランス海軍作業用ブルゾンをベースにデザインした”VESTE CAEN”
海軍兵士が作業するときに着用していたブルゾンなので、着丈が短く、身幅にゆとりを持たせたシルエットが特徴的。
シャープな襟型、両胸にフラップボタン。
一見アメリカのGジャンを彷彿させるようなディティールです。
腰回りにアメリカのGジャンにはない仕様が。
外側のアジャスター付きのボタンを止めることで、生まれる立体的なシルエットで着用も可能。
内側にも同じくアジャスター付きのボタンが付いていることにより、細かなシルエットの変化も楽しんで頂けます。
また、裾の後側に開けられたボタンホール。
これには当時、同生地のパンツが存在しておりオールインワンのようなセットアップとして着用することができました。
しかし、本作にはパンツは存在していない為、あくまでその名残として存在しているディテールです。
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、”VESTE CAEN”は前回のブログでご紹介させて頂いた”PANTALON SAVAS”と同生地を使用したジャケットです。
組下のパンツに関しては、こちらのブログで詳しくご紹介しておりますので、ご覧になってみてください。
セットアップで着用し、インナーにはパネルボーダーのカットソーのような直球なフレンチスタイルも楽しんで頂けます。
ワークジャケットとワークパンツという一見、男臭くなりがちな合わせですが本藍の透き通るような色味がイナタイ雰囲気を程よく打ち消してくれます。
もちろん単体使いも大変お勧めです。
こちらは、フランス由来のジャケットを”アメリカのデニムジャケット”のような解釈で組み合わせたスタイル。
シャツはアメリカ海軍が着ていたと言われるポプリンシャツを着用。
パンツには1980年代のアメリカのトラウザーをベースとしたグレーのトラウザーズを。
足元は軽快にJUTTA NEUMANNを合わせて。
アメリカ物を詰め込んだスタイルですが、どこか品があるように意識し組み合わせたコーディネートです。
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いかがでしたでしょうか。
今後定番化することが濃厚なOUTIL完全オリジナルファブリックであるFRANCE DENIM。
その記念すべき第一弾のアイテムということで、非常にメモリアルな一着になってくれることでしょう。
ぜひ店頭にて画像だけでは伝わりきらない生地の良さを体感しにいらしてください。
皆様のご来店お待ちしております。
ARCH TOKYO 矢部
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