2002年に札幌にて創業したARCH。

昨年の2022年には皆様にご愛顧頂き、創業20周年を迎えました。

現在はVINTAGEアイテムを始めとした新品の洋服、別注品などもリリースしています。

しかし、20年前の創業当初は古着屋としてお店を構えていました。

アメリカンヴィンテージが全盛期であった時代にヨーロッパヴィンテージウェアを中心とした店内。

当時お店を訪れたお客様は衝撃を覚えた方も多いのではないでしょうか。

そんなヨーロッパヴィンテージウェアが並ぶ店内でディスプレイされていた新品がありました。

PARABOOT

100年以上の歴史があるフランスのシューズメーカー。

現在は世界でも指折りの革靴ブランドへと成長を遂げたが、とりわけ母国での評価は絶大。

フランスの家庭では、「大人になったらパラブーツを履け」と伝えられるほどに、ひとつの文化として深く根付いているそうです。

フランス軍のM47、足元にPARABOOT。

この着こなしは今や様々な年代から好まれるスタイルですが、M47もパラブーツも当時は有名ではなく、好む方もごく僅かであったとか。

時代の流れを逆行するかのように、確固たるARCHのスタイルを築き上げてきました。

ARCHにとって切っても切り離せないPARABOOT。

しばらく入荷が滞っていましたが、先日フランスより少数ではありますが2型の入荷がございましたので、ご紹介致します。

CAHMBORD

SIZE / 7 , 7h , 8

COLOR / NOIR

PRICE / ¥96,800-inc tax

まずはPARABOOTSの代名詞的モデルCHAMBORD。

Uチップに丸みがあるカジュアルダウンしやすいフォルム。

1920年に原型となるモデルが開発されて以降、今日に至るまで世界中から人気を集めるフランスの誇りとも言えるモデルです。

ARCHでも創業当時初めて取り扱うことになったPARABOOT3型のうちの1型がCHAMBORDのNOIRでした。

アッパー部分のレザーにはPARABOOT独自のLISSE (リス)レザーを使用。

独自になめされたこの革は多量の油分を含んでおり、水に強く、雨に打たれてもシミになりづらいという特性があります。

しっとりした光沢を持ち、その美しい外観から別名「フランスの宝石」とも呼ばれます。

そしてソール。

ソールこそPARABOOTの魅力です。

木製や革製のソールが当たり前だった1926年、突如として現れたパラブーツの革新的なラバーソールが人々を魅了しました。

コンフォタブルな履き心地をもたらすオリジナルのラバーソールを備えたパラブーツの靴は、まず、一般労働者や消防士、郵便配達人、軍人らの間で支持され、ワークシューズとして世に受け入れられていきました。

堅牢性と実用性はフランス海軍指定の軍靴となるほどです。

さらには北極探検家リシャール・ポンヴェール氏ら冒険家たちが愛用したことで、アウトドアシューズとしての確固たる地位も獲得。

底突起物のある岩場でもブレることなく安定感のある履き心地が当時の冒険家たちを虜にさせたのです。

現代の靴底で大きなシェアを持つビブラムソールが開発されたのが1937年、パラブーツのラバーソールはその11年も前に時代を先取りしていたことになります。

およそ18種類を数えるラバーソールは、それぞれのモデルに合わせて製造工程を微妙に変えるという徹底したこだわりっぷり。

ファッション性も高く、世界中に愛好者がいるパラブーツ。代表モデル「シャンボード」のラバーソールには、生みの親であるリシャールポンヴェール氏のイニシャル「RP」の文字の刻印付きです。

特にCHAMBORDに使用されているのは「PARA-TEXソール」と呼ばれるブランド独自のオリジナルソール。

耐水性、機能性、手入れの手軽さといったラバーソールならではのメリットはもちろんのこと、クッション性も兼ね備えているのが大きな魅力です。

空気を蓄えることができる構造になっているため、まるでエア入りのバスケットシューズのようなクッション性と衝撃吸収効果を実現しています。

M47のような軍パンに合わせても良いですし、プリーツの入ったトラウザーと合わせて冠婚葬祭のような場所でも幅広く使って頂けます。

正しくPARABOOTのエントリモデルに相応しい一足。

5年10年後に確実に持っていてよかったと思える一足となるはずです。

次にこちら。

WILLAM

SIZE / 7 , 8

COLOR / GR EBENE

PRICE / ¥96,800-inc tax

先程ご紹介したCHAMBORDに次ぐ人気モデルWILLAM (ウィリアム)。

「ウィリアム」という名は、革靴メーカーの名門ジョン・ロブのダブルモンクシューズと同じモデル名である。これは、パラブーツがかつて英国の名門ジョン・ロブのOEM生産を請け負っていたという背景があります。

絶妙なサイズ感のストラップを備えたダブルモンク仕様は、あのジョン・ロブにも認められる美しさ。パラブーツらしいカジュアルさを残しつつ、落ち着きを感じさせる佇まいです。

レザーには凹凸感が特徴的なグレインレザーを使用。

皮本来の柔らかさを楽しめ、傷も目立ちにくい特徴があります。

そして、ソールにはPARA-TEXソールに次ぐ伝統的なソールであるMARCHEⅡ(マルシェ2)を使用。

耐水性、機能性、手入れの手軽さなどはもちろんのこと、MARCHEⅡソールは空気を蓄えることができる構造になっており、一般的なラバーソールと比べて高いクッション性能と衝撃吸収効果があります。

ラバーソールの弱点とも言える硬さや反りの悪さを見事にカバーし、長い時間履いていても疲れない快適さを実現。

また、足を踏み込む時の力が外側に向かって分散されるように計算してデザインされており、滑りやすい路面でも快適に歩けるグリップ力があります。

ノルヴェイジャン製法ならではの、使えば使うほど自分の足にフィットした履きやすい靴へと成長していく製法は、通常のドレスシューズにはないカジュアルなシーンへの着用も可能とした1足です。

ツイードのトラウザー、5POCKETデニムとこちらも様々なシーンでご使用頂けます。

上品だけど、程よくカジュアルに、人と被りづらいシューズを探されている方は大変オススメの形となっております。

ARCHとPARABOOTの因果関係。

過去にも弊社オーナーがARCHとPARABOOTについて語る動画を公開しておりますので、是非こちらもチェックしてみてください。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

ARCH TOKYO 矢部

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