Brütting / Astroturfer Made in West Germany

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1970年、ドイツW杯。
サッカーの王様ペレ率いるブラジル代表。

その足元、右からプーマ、アディダス 、プーマ(ペレ)、アディダス 、アディダス 、、、

バイエルン州で兄ルドルフ・ダスラーが設立したプーマ、弟アドルフが設立したアディダス 。
フットボールに限らず、あらゆるスポーツでドイツのブランドが世界シェアを独占していた時代がありました。

1972年ミュンヘンオリンピックのポスター。
足元はやはりプーマとアディダス。笑

その頃、同じバイエルンの地で誕生したフルハンドメイドのランニングシューズがありました。

Brütting 
“Astroturfer”

<Brütting (ブリュッティング)>

バイエルン州ニュルンベルクにて1946年創業のスポーツシューズメーカー。1965年に陸上競技アスリート向けにランニングシューズを開発し始め、1970年に、“Astroturfer”を発表。現在まで、ニュルンベルクの工場で、靴職人の手によってハンドメイドにこだわり製造されている。

72年のミュンヘン五輪、50km競歩で金メダルを獲得したベルント・カンネンベルグをはじめ、マラソン選手、ボクシング選手など耐久性の求められる競技をするアスリートの多くがBrüttingを着用していたそう。
それにしてもカメラマンのスタイルに時代を感じますね。笑

モデルについて

今回ご紹介する、”ASTROTURFER”というモデルは、西ドイツ時代(70~80年代)に生産されたデッドストック。
アッパーはフルグレインレザー100%。
30年以上前のものとは思えないほど柔らかく、弾力があります。

アウトソールは、天然ラバーが使用されているため、
ヴィンテージスニーカーでよく言われる「加水分解」の心配はなく使用可能。

そして、ご注目いただきたいのが、
土踏まず部分が大きく湾曲した所謂「ストレートインサイド・アウトカーブ」の形状をしたラスト(木型)。

ジョギングの生みの親と言われるニュージーランドのアスレチックコーチ、Authur Lydiard(アーサー・リディアード)と共に中長距離選手向けに開発されたラストは、アーチサポートが強く、足なりに沿ったフォルム。

その履き心地は、オールデンのモディファイドラストやArch東京でも取り扱いのあるUS ARMY GYM SHOESに近い感覚。

また、ミッドソール(ソール内部)はセルラーラバーというスポンジ状のゴムでできており、着用を重ねることで足形に沿って徐々に沈んでいきます。

オールブラックのシックなデザインに、人間工学に基づいたラスト。
ランニングシューズ界の”ロールスロイス”と言われる所以はこういったところから来ているのでしょう。笑

フィッティングについては、やや足幅が狭くつま先に捨て寸のあるラストのため、普段履かれるサイズよりも1~2サイズアップをおすすめします。
(僕、小林はオールデンはサイズ8ですが、このシューズはサイズ9を履きます。)


軍パン、グレーのトラウザー、ジーパン、チノパン…
どんなスタイリングにも馴染んでくれるベーシックなブラックのスニーカー
時代を超えて愛されてきた名品。
この機会にぜひ足を通していただければ幸いです。

実はこのシューズを販売するにあたりBrütting社にダメ元でメールで問い合わせをしてみたところ、現セールスマネージャーClaus Meyer氏から直接、このシューズについて伺うことができました。笑
そこで伺った話、プーマやアディダスとの関係性などまだまだ話し足りないことがたくさんあるのですが、それは店頭にてお話しさせてください!

Brütting / Astroturfer
Color : BLACK
Price : ¥39,600-(incTAX)

Arch東京 小林