British Railway
1940年代から50年代に、Royal NavyやRAILWAY(鉄道員)の作業用として作られていたワークジャケットが存在します。
アメリカのデニム、フランスのモールスキンとはまた違ったアプローチで作られていたワークウェアーは、イギリス特有のツイル素材が多く使われていました。
そして、デザインもまたイギリスらしい機能美を感じるものに。
ボタンが簡単に飛ばないように一つ一つチェンジボタンのディテールに。
これは、イギリス軍でも多用されています。
スタンドカラーの襟、ポケットには物を入れても破けないように補強のテープが付いたりと、ワークウェアーとしての装備が洋服の細部に宿されているのです。
ARCHでは、ヨーロッパの古い洋服は勿論、その国々の文化や伝統的な物作りの背景を大事にしています。
いつの日か失われていく古い洋服、イギリスの伝統的なウェアーや生産背景をこれからも伝えていきたい。
そんな想いから素材、パーツ、縫製全ての工程をその土地で完結させる事に拘り物作りを行っています。
先の、ROYAL NAVYやRAILWAYの作業用として使われていた、ワークジャケットをベースに、全ての工程をイギリスで完結させた”BRITISH WORK JACKET”
今回は、しっかりとウェイトのある8ウェルトのコーデュロイ素材を使用しました。
勿論、イギリスの老舗メーカーが持つ極上のファブリック。
当時のヴィンテージには存在しなかったであろうこの素材とBRITISH WORK JACKETの組み合わせ。
もし、当時のイギリスの鉄道員が、フランスやドイツのハンティングウェアーを熟知していて、より丈夫な素材を求めて自分用にオーダーしていたら、コーデュロイのBRITISH WORK JACKETが存在していたかもしれません。
コンチネンタルなブラックとコーンのカラーで…
詳細は、明日のブログにてご紹介します。
ARCH 宅見