北海道は札幌狸小路に本店を構えるARCH。
アメカジ全盛だった約20年前は斬新だったヨーロッパのミリタリーウェアを軸にスタイルを
提案し続けて今日に至ります。

東京進出1店目として浅草橋にオープンした我々ARCH TOKYOも今年で5周年を迎えますが、今も変わらずフォーカスし続ける
アイテムがあります。

フランス軍のM-47 FIELD CARGO PANTS。

某メゾンブランドのコレクションに
採用されたり、昨今のフレンチヴィンテージブームなどで、今でこそ洋服好きで知らない人はいないほどの名作と呼ばれるアイテムになりましたが、ARCHは誰も見向きもしていない時らからスタイルの軸に据え店頭で
提案を続けていました。

もはやパイオニアとも呼べる我々は今まで基本的にヴィンテージのみの取り扱いでしたが、一貫してフレンチガーメンツを手がけるOUTILのM-47はオリジナルに負けずとも劣らないクオリティでここ数年セレクトしています。

そんなOUTILのM-47 “PANTALON BLESLE”が
今シーズンも細かいサイズレンジで入荷いたしました。

ヴィンテージでは年代によって前期、中期、後期などと区別され生地やシルエットにそれぞれ違いがあります。

OUTILがサンプリングしているものは一般的なこれらに当てはまらず
生地はメティスと呼ばれるコットンとリネンを混紡したファブリックを使用。
ドライな質感で高温多湿な本州の夏場でも
サラッと履くことができます。

ちなみにメティス生地のM-47はヴィンテージにも存在し、市場でも相当な価格で取引されている、珍しい個体です。

各種ディテールはおおよそヴィンテージに
忠実な仕上がり。

付着しているボタンは全てOUTILオリジナルのメタルボタンで経年変化によるエイジングが
楽しみな仕様に。
黒い塗装が取れてくると、また一味違った
印象に変わります。

前期型に近い、ストレートに落ちるいかにも軍パンらしいシルエット。

また、コットン×リネンならではの
生地の軽さも魅力的。
気にせずにガンガン洗い込んでヴィンテージを育てる感覚で愛着の湧く1本になるはずです。

僕らが愛して止まないベーシックな
ARCH STYLE。

そもそもM-47の最大の特徴は、ミリタリーパンツらしい無骨な雰囲気はしっかりと感じるのに、エレガントに映えるという点です。

無駄のないディテールかつ服飾文化が根付いたフランスらしい繊細なステッチワークなど
戦地での実用性という部分では心許ないですが
ファッションとして考えたときに、ここまで
美しいミリタリーパンツは他国には存在しないのではないでしょうか？

ワーク、ラグジュアリー、ドレスといった様々な要素が混ざり合うこのスタイリングですが、M-47という潤滑油を合わせることで
絶妙なバランスに。

この汎用性の高さも大きな魅力の1つですね。

昨今ではオリジナルのM-47も価格が高騰し
中々状態の良いものには出会いづらくなってしまいました。

だからこそ、確かなクオリティの新品を手に入れるというのも立派な手だと思います。

幸い当店にはヴィンテージのデッドストックもご用意がございますので
是非穿き比べて、ベーシックな1本をワードローブに加えて下さい。

ARCH TOKYO 小見野

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