Arch / M48PARKA LONG OLMETEX
1960年代にロンドンのモッズたちが挙って着ていたことからモッズコートと呼ばれるようになった、アメリカ陸軍のフィッシュテールパーカー。
40年代から開発され、65年に開発された所謂M-65で完成を迎えます。
その最初期型であるM-48フィッシュテールパーカー.
アシンメトリーな前立てや立体的な袖付け、左袖のシガレットポケット等、生産コストのかかるディテール故、僅かな期間しか生産されなかった希少なモデルです。
Archでは,その特殊な点や作りの良さに着目し、これまでも生地を変えつつ、数年に渡り製作されてきました。
今回ご紹介するのは、その流れを汲みつつ、これまでとは異なるアプローチで製作された1着です。
Arch / M48PARKA LONG
COLOR / BLACK , TAUPE
MATERIAL / COTTON 45% , POLYESTER 39% , NYLON 16%
SIZE / L , XL
PRICE / ¥110,000-(incTAX)
1960年代、スウィンギング・ロンドンの中で生まれたモッズ(MODS)。
労働者階級である彼らは、昼は働き、夜はタイトな三つボタン・サイドベンツのスーツに、チャッカブーツ、その上からスーツが汚れないよう、米軍の払い下げ品で安く手に入ったM-51やM-48を羽織って、カスタムしたベスパやランブレッタに乗ってクラブへ向かい、夜通し遊んでいたそう。
ガバッと羽織った大きめのフィッシュテールパーカーは、彼らにとっては、自身を表すユニフォームでもあり、天気の変わりやすいロンドンにおいては防寒・雨除けとして実用的な「道具」でもあったと思います。
今回のモデルはその「道具」としての役割を尊重しつつ,現代の街着としてモダナイズされた一着になっています。

生地はイタリアの名門生地メーカーOLMETEX社の生地を採用。
縦糸にポリエステル+ナイロンの混紡糸、横糸にコットンを使用し高密に織り上げ、ワックス加工を施したハリのある生地です。
イギリスの伝統的なワックスコットンのようでもあり、微起毛したピーチスキン素材のようにも感じられる独特な素材がこのモデルの魅力の一つ。
今時期はスプリングコートとして、そしてレインコートとしてこれ以上ない味方となってくれます。

風を通さない高密度の生地ですが、生地自体は薄く、オリジナルのM-48同様たっぷりとした作りのため、
レイヤード次第で、本州であれば秋から梅雨時期まで着用可能です。


フードのコヨーテファーや左腕のシガレットポケット等、
オリジナルのM-48フィッシュテールパーカーに見られるディテールの一部を廃し、着丈は長く。
よりエレガントで洗練された印象に。




「さらば青春の光」(Quadrophenia)を観ていると、60年代のモッズのスタイルは、
濃紺のリーバイスにキャンバスシューズを合わせて東海岸の学生のスタイルのようでもあり、
ヘアスタイルはフランスの流行を取り入れていたり、イタリア製のスクーターに乗っていたりする。
その一方で、モッズやアメリカントラディショナルの影響を受けたフランス人が、
そのスタイルをフランス人の視点から解釈して、新しいスタイルが生まれたり、、
あらゆるカルチャーが混ざり合って、それが新しいカルチャーになっていく。
僕、小林はそういったものが大好きなのですが、
Archで展開するArchレーベルの洋服やMSG&SONSのプロダクトは、
そういったカルチャーを感じさせてくれるものだと思います。
そういったミックスカルチャーの中で生まれたArchのミリタリーパーカー。
すでにご好評いただいており、残り少なくなっておりますが、
ご用意のある今のうちに是非、店頭にてお試しください。
Arch東京 小林
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