White Shirt
洋服にどっぷりはまるきっかけになったのは、ある人達のスタイルがきっかけだったと思う。
19歳で洋服屋でバイトをし始めて、今までの概念を覆させられたのが、一枚の白シャツ。
ブロードの生地なのに洗い晒しでクシャっとしたそのシャツを、カジュアルにLevi’s にコンバースで合わせていた某デザイナー。
イギリス製のシャツをアメリカンカジュアルのアイテムに合わせたこのスタイルは、今も好きなスタイルの一つだ。
それから白シャツムーブメントが自分の中で密かに起こる。
ブルックスの王道オックスフォードから、ドメスティック・インポートブランド、様々なものを買い漁っていた。
当時は、服が増える一方で、着方や明確なスタイルがない事には気付いてなかったと思う…笑
それから数年後、先輩(Arch 東京の原)にお勧めのお店を紹介されて足を運ぶ事に。
その店のスタッフの着こなしに度肝を抜かれた。
ヨーロッパの上質なシャツに、軍パン、足元は黒のオックスフォードシューズで、キャスケットを被ったスタイル。
見た事もなかったそのスタイルに直ぐに惹かれる事に…自分の中ではどんな映画俳優や雑誌よりも、そのスタイル に影響を受けたのだった…
まさか、自分が数年後にここARCHで働く事になるとは夢にも思わなかったが…笑
憧れていたスタイル…新たな扉を開いてくれた白シャツの着こなし。
ARCHのオリジナルレーベルが始動した時に、自分の中である事を思いつく。
いつか、自分に衝撃を与えたあの時の理想的な”白シャツ”を作る事は出来ないかと…
ヨーロッパらしい上質な素材で、洗い晒しで着れる一枚。
勿論、イギリスやアイルランド生産で…
その機会は突如としてやってくる事に。
続く
ARCH 宅見